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夢追人  作者: 北西みなみ
第二話
29/175

推測 隊長

『北』に似た名前の場所?


「いや、特に思いつかないが。何でだ?」


「もし、両者が嘘を言っていないつもりだとしたら、どちらかは勘違いをしている、ということになりますよね」


「まぁ、そうだな」


「『北』の方は、実際にいないことは考えにくいとすると、勘違いをしているのは、私達を捕まえた方ということになります」


まぁ、そうなるな。……だが、


「自分で連れて行った先を勘違いするか?」


やはり、態と嘘を言ったという方が普通なんじゃないだろうか?


「今まで、私達を捕まえた人と梨亜ちゃんを捕まえた人って一緒だと思っていたんですけど、それが別だとしたら……」


勘違いしないでもない、というわけか。


「けどなー。だったら、俺らなんで捕まったんだ?」


五十嵐が不満そうな声 ――画像は美奈が作っているせいか表情は普通というおかしな状態だ―― で聞いてくる。


「んー。さすがに、私達と梨亜ちゃんが全く別の理由で捕まったということはないとは思うのよ」


まぁ、天界に入ってすらいない地界人を、わざわざ天界に入れてまで捕まえるような要素は見当たらないからな。


「例えば、梨亜ちゃんを連行しているところを見た人が、連れて行った人たちに事情を聞いたんだけど、その時に何か行き違いがあったとか」


「本当は別の場所だったのに、『北』だと勘違いしたということか」


「で? そんで、何で捕まんなきゃなんねーんだ?」


「あれじゃない? 『北』に入れなきゃならない様な人物が連れていた地界人は、何をするか分からないから捕まえておけ、みたいな」


私達を捕まえた人たち、そんなような事言っていたじゃない、反対の意味だけど、と言う美奈。


まぁ、説としてなくはない、か。


――しかし、『北』に似た名前の場所、なぁ。


ひとまず考えてみるが、これといっていい候補は思い浮かばない。


鳥谷の方を見ると、こちらもお手上げとばかりに首を振る。


「『岩』なら、似ていると言えない事もないですが……」


「ないな」


「えぇ」


即座に否定する俺たちに、背後に?マークを躍らせた美奈が尋ねてくる。


「何でですか?」


「そこにいることはありえないからだ」


「結城さんがそこに来たら、隊長が分からない筈がないのよ」


これだけでは、やはり納得できなかったらしい。五十嵐計人から反論がきた。


「ひょっとするといるかもしれねーだろ? 確かめるだけ確かめた方がいーんじゃねーの?」


どう説明しようかと悩んでいると、美奈に、


「ひょっとして、『岩』って、隊長さん管轄の場所ですか?」


と聞かれた。


「あぁ、そうだが」


俺の答えを聞くと、後ろの?が電球に変わり、コクコクと頷いて納得された。


どうでもいいが、本人の方は感情丸分かりの立体映像だな。芸が細かい。

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