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夢追人  作者: 北西みなみ
第二話
26/175

今後の方針 計人

サブタイトルのみ変更。

「『北』からすぐに出られる方法、か……」


考え込むタイチョーサンに、美奈が尋ねる。


「心当たり、ありませんか?」


タイチョーサンは、首を振って


「いや、一度入ったら出られない方が多いのが『北』だからな」


「そうですか……」


残念そうに言う美奈だが、自分の思い付きを捨ててはいないようだ。


でも、それなら、梨亜はとっくに戻って、俺らがとっ捕まったことを知って、ここにやってくんじゃねーのか?


それとも、俺らの居場所知んねーのか?


俺が足りない頭でつらつらと考えている間に、二人の会話が進んでいた。


「隊長さん。『北』というのは、上司が部下へ面会することは可能ですか?」


「あぁ、俺なら多分可能だろう。――それしかないか」


実際に行ってみることに決定らしい。


ってことは、だ。


「俺は、また留守番ってことか?」


一緒に出て行くってのは、無理なんだよな? 俺と話すためにここに来なきゃなんなかったってことは。


「すまないな。出そうと思えば出せないこともないんだが、そうすると警戒されかねないんでな」


まぁ、確かに、俺が一緒だと『北』とやらにも行けなくなるだろうしな。


でも、ヒマだな。何か差し入れねーのか? こっちの携帯ゲームとか。


どうやって時間を潰すかと考えている俺に、美奈が


「大丈夫、段々慣れてきたから、計人も見れるよ」


どういう意味かと聞くと、タイチョーサンに付いていく美奈の分身が見た映像を、そのまま俺に見せられるらしい。


ほほぉ。そりゃ便利だ。


本当にお前人間か? と聞きたくなるくらいには便利だ。


――ま、今更だな。


あっさりと、俺は考えるのをやめた。


「じゃあ頼んだ」


「うん、任せて」



それから暫くして、最初にタイチョーサンと一緒に入って来たやつがやってきた。


「悪い、遅くなった」


頭をかきながら謝るそいつに、タイチョーサンが気にするな、と返す。


「色々聞いてたから丁度良かった」


「もう平気か?」


「あぁ」


「じゃあ、出るか」


「分かった。――それじゃあ、また来る」


そういうと、タイチョーサン達は部屋を出て去っていった。


「――さてと、それでどーすりゃいいんだ?」


そのまま一緒の部屋に残された美奈に聞くと、


「うーん、映像流していると、見られたときに困るし、直接流そうか」


言いながら、椅子を俺の座った椅子の横にぴったりつけて座り直す。


ちょっとこっちに寄って、と言われたので美奈の方に寄ると、美奈が肩にもたれかかって眼をつぶる。


「計人、眼つぶってみて?」


言われるままにつぶると、何やらどこかの部屋がぼんやり見える。目の前にあるのは……誰かの足?


「成功したみたいだね」


なんでも美奈(別働隊)の視界を共有したことになるらしい。そっちでは今、膝枕で眠ってる状態なんだそうな。うん、訳分からん。


ひとまず、のんびりロードショーとしゃれ込むことにした。

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