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夢追人  作者: 北西みなみ
第二話
22/175

お留守番 隊長

サブタイトルのみ変更。

「じゃあ、おじちゃんたちはちょっといなくなるけど、お留守番頼めるかなー?」


――こいつって、意外と子供好きなんだよな。


こくん、と頷く少女に、島田が「いい子だねー」と言いながら、頭を撫でようとする。


すると


「いやっ!」


いきなり大きな悲鳴を上げて、全身で手を避け、俺の後ろにしがみついてきた。


「どうした!? 美「隊長っ!」


――しまった!


いきなりの事に慌て、思わず美奈と呼びそうになってしまった。


鳥谷の声に慌てて口を押さえたが、時既に遅く。


「み?」


やばい、なんかないか。


何とか誤魔化そうと考えるが、慌てているためいい案が浮かばない。


すると、少女が泣きそうな声で


「ゆ、ゆか、みぃみぃ泣かないもん」


と言ってくる。


何のことか分からず少女の方を見ると、


「ゆか、名前ゆかりだもん。みぃじゃないもん」


と、ふくれ顔で訴えてくる。


――成程。


俺は、わざと慌てながら、なだめすかす振りをするが、少女はぷいっと顔を背けると、そのまま鳥谷の方へ隠れてしまう。


「あーあ、嫌われたな。お互いに」


苦笑いをした島田に言われ、内心でほっとする。


「そうだな。まぁ、行くか。――鳥谷、後は頼む」


「はい、お任せください」


鳥谷の言葉を受け、俺達は地界人の収容されている場所に向かうことにした。



「しかし、みぃみぃ泣くからみぃちゃんか。よく考えたな」


廊下に出た後、しみじみと感心したように言われる。


ほんとにな、と心の中で同意しつつ、


「考えたのは俺じゃなくて、あいつの親だけどな」


と返しておく。


ふーん、そうか、という島田を見る限り、怪しまれている様子はない。


――しかし、撫でられるのはまずいのか?


手を繋いだり、しがみついてきたりするのを見ている限り、他人に触られたからといって何かあるようには思えないのだが。


しかし、島田に撫でられそうになった時の反応を見ると、形を保っていられなかったり、正体がばれたりするのかもしれない。


「まぁ、あいつはいきなり触られるの嫌がるから、触ろうとすんなよ?一応、本人はお年頃の女の子だしな」


「あぁ、そうだな。……嫌われたかな?」


せっかく仲良くなれたのに、と残念がる島田と歩いていると、やがて二つの扉が見えてきた。


「着いたぞ。手前が男で、奥が女だ。どっち先にする?」


美奈は、今『川岸ゆかり』として鳥谷と一緒にいる訳だが、こっちはどうなってるんだろうか?


本体は牢にある、ということを言っていた気もするが、抜け殻状態で倒れていたりしてもなんだし、まずは五十嵐計人の方に会うことにする。


「じゃあ、手前から頼めるか?」


「了解」


俺達は、五十嵐計人のいる部屋へ入っていった。

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