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夢追人  作者: 北西みなみ
第二話
21/175

解放出来ない理由 隊長

サブタイトルのみ変更。

「で、手違いで捕まったと分かったなら、二人を引き渡してもらえるか?」


今までの話し方から、どうもそう簡単にはいきそうにないな、と思いながら聞いてみるが、やはり釈放は難しいようだ。


「いや、いずれにせよ、許可前に入っちゃっただろ? なら、ここにいてもらうしかないんだよな」


微妙に目線をそらしながら言う島田に、


「本人達が入ろうとしていないのを無理矢理入れておきながら、牢屋入りか?」


ねめつけるように言ってやると、降伏するかのように手を上げながら、


「仕方がないだろ、こっちは規定通りにやるしかねーんだから」


その口調に何か含むところを感じ、聞き返してみる。


「何か知ってるのか?」


島田は、おーこわこわ、と肩をすくめながら、


「俺は何も知らねーよ。ただ、今日上から珍しく連絡があったんだよ。状況はどうだ? って」


「それで?」


「ちょうど、地界人達が送られてきたちょい後だったんで、話題に出したんだ」


「……で?」


「しっかり職務を果たし、監視も頑張れって言われたんだよな」


「あとは?」


「それだけ」


いぶかしんで何か用事があるのか、と聞いた島田に、現状を知るのが上司の務め、とか何とかいって会話が終了したらしい。


「わざわざそれだけ言うために連絡してきたのか? って思ってたんだが・・・」


「地界人がきちんと捕まっているかを確認したかったのかもしれない、という訳か」


「まぁ、な」


そうすると、捕らえた元凶は結構な権力を持っている可能性が高いわけか。


「だから、こちらとしては、手続きを正式に踏んでもらわないと、そう簡単に解放できないんだ」


「成程な」


島田の上司 ――俺にとって同僚の部下に当たる―― は、上からの圧力に弱い。見てて心配になるほど弱い。


もし、あいつが上に言われているのだとすると、下手に釈放すると島田以下『風』全体に迷惑がかかりかねない。


いざとなったら、同僚に頼むって手もあるが、出来る限りは使いたくない手でもある。


かといって、一旦捕まってしまったからには、外で許可をもらうように簡単に許可が出たりはしない。


仕方がない、いきなり連れ帰るのは諦めるか。


「――なら、二人に面会は可能か?」


駄目でも押し入るが、と言うと、呆れた眼を向けられる。


「お前、小さい子の前で物騒なこと言うんじゃねーよ。暴れなくても許可するから。……だが、お前らはいいが、その子は無理だぞ?」


どうする? と聞かれ、しばし考える。


美奈は元々あっちにいるわけだから、連れていけないのは構わないんだが、七歳と言ってしまった手前、置いていくというのは不自然すぎる。


どうするか、と考えていると


「隊長、私が見ております」


と鳥谷が言うので、任せることにした。

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