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夢追人  作者: 北西みなみ
第二話
16/175

助けてください 隊長

サブタイトルのみ変更。

鳥の目的が夢追人の隊長だとわかったからには、俺がそうだと言えば、色々と話を聞きだすことが出来そうだが……。


「紹介しようにも、俺がお前のこと知らないからな」


とりあえず、もう少し何か聞き出せないか、探ってみることにする。


案の定、ぐっと詰まった鳥は、何かを考え始める。


「いきなり『鳥の話を聞いてくれ』なんて紹介して、話を聞こうとしたやつに襲い掛かった、とかいわれたら目も当てられんしな」


更に揺さぶりを掛けてみると、焦って


『そんなことしません! ……ただ、夢追人の隊長の方に、助けてもらいたいことがあるんです』


「助け?」


喋る鳥を救う? 夢追人でないと助けられない類のことなのか?


『はい。……助けていただけるかどうかは分からないんですが、私が今考え付けるのは、そこくらいしかないんです』


『だから、隊長に会ってみて、助けてもらえそうか、話をしても平気そうかを見てみたいんです』


どうやら、なかなかややこしい事情があるらしい。


仕方がない、本当はそんなにぺらぺらと喋るのは良くないんだがな。


「で、話せそうか?」


とりあえず意味ありげに聞いてみる。


『はい?』


鳥は、不審そうだ。


「鳥谷」


「はい、何でしょうか? 夢守隊・第三部隊隊長、木崎要様」


俺の意図を汲み取り、所属まできっちりと加えて返す鳥谷。


さて、どう出るか。


だが、まてよ? さっきからこいつは『夢追人の隊長』という言い方してるが、夢守隊が夢追人が所属する部隊名だってのは知ってるんだろうか?


そこらの説明も必要か? と思っていると、鳥が反応した。


『第三部隊……』


『あれ? ――そこの方って、副隊長さんではないんですか?』


いきなり、話が明後日の方へ飛んだ。


「……そうだが。副隊長はいてはいけないのか?」


訳が分からない。


『あ、いえ。……副隊長さんって、吉野さんという方ではなく?』


その言葉に、思わず眉をひそめる。


「お前、一体何者だ?」


身構えた俺に代わって、鳥谷が補足する。


「確かに以前は吉野さんだったけど、十年くらい前に変わったのよ」


『あ、そうなんですか』


そう答える鳥の声は、とても明るい。どうやら俺は相談者として合格、ということか?


「それで、俺に助けてほしいことって?」


鳥が答えても、俺が助けるとは限らないがな。――副隊長として吉野の名前が出てくるなんて怪しすぎるし。


『はい。隊長さん、お願いです。梨亜ちゃんと計人を助けてください』


鳥は、真剣な声音でそう言った。


梨亜ちゃん……。結城?


どうやら俺の部下の状況は、意外なところから知らされることとなりそうだ。

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