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夢追人  作者: 北西みなみ
第二話
15/175

何が目的だ? 隊長

サブタイトルのみ変更。

『それで、聞きたい事って何ですか?』


何もしないという言葉を一応は信じたらしい鳥が、慎重に木の枝を移動しつつ聞いてくる。


実は、聞きたいことは何もなかったんだが、せっかくなので聞いてみることにする。


「お前、何で喋るんだ?」


『それは……、言葉が分かるからです』


まぁ、そりゃそうなんだろうが。――回りくどく聞きすぎたか。


「お前は、何者だ?」


『それは、言えません』


ピクリと眉が上がるのを感じがら、慎重に聞く。


「何が目的だ?」


『それも、言えません』


「何でここに来た?」


『ここ、というのは、この樹の枝の上、ということですか?』


「いや、この隊舎の辺りに、だな。何か目的があってやってきてたのか?」


『それは、偶々休もうとしたのがここだったというだけで、意味はありません』


その言葉が本当か、声や仕草からは窺い知ることは出来ない。


「どこに行こうとしている?」


『……分かりません』


「分からない? 人に言えないとはいえ、目的がありながら?」


言えない、ではなく、分からないという鳥に眉をひそめる。


『やりたいことはありますが、どうすればいいか分からないのです』


「なら、俺に話してみたらどうだ? いい案出せるかもしれないぞ?」


我ながら、詐欺師みたいな言い方だ。これで乗るやつがいたら、知らない人間にはついていかない方がいいぞ、と忠告したくなるレベルだ。


案の定、鳥はのってこなかった。


『話して大丈夫か分からない状態で、そうそう話すことは出来ません』


まぁ、それはそうだろうな。


これ以上話し進めても、情報は引き出せそうにない、と判断して、別の事を聞くことにする。


「ところで、何でさっき、隊長って言葉に反応したんだ?」


そう。忘れかかっていたが、最初は『隊長』と呟く声が聞こえたのが、こいつに気付いたきっかけだ。


そこにはどんな意味があったんだろうか。


『それは……。ひょっとすると隊長と呼ばれる人の中に、私の話を聞いてくれる人がいるかもしれないから、です』


「ほう? それは、どんなものの隊長でもいいのか?」


『いえ、違います。……あの、隊長さんは、何の隊長なんですか?』


さて、どうするか。


情報を聞き出すには、こちらもある程度情報を開示した方がいいのは分かっているが。


得体の知れない鳥にほいほい話して平気だろうか?


話すのを躊躇っていると、鳥の方がおずおずと話しかけてきた。


『あの、隊長さんは、夢追人の隊長とか、ご存じないですか?』


どうやら鳥の目的は、夢追人の隊長らしい。俺じゃないか。


ご存知も何も自分がそうなんだが……。と、心の中で答えつつ、


「探しているのは、夢追人の隊長なのか?」


と、聞いてみると


『はい、ご存知ですか? もし出来れば、紹介とかしていただければ。。。』


と返ってきた。


――ふむ、どうするか。

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