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夢追人  作者: 北西みなみ
第二話
14/175

鳥 隊長

サブタイトルのみ変更。


さて、新キャラさんです。

……タイトル、ちっとは考えろ、と言いたくなってきたぞ

「あいつ、遅いな。――鳥谷?」


自身の右腕たる鳥谷を呼ぶと


「結城さんからの連絡はありません」


と返ってくる。


――余計な口も挟まず、こちらの意志を汲んで動く、優秀な部下だ。


時計を見てみると、予定を一時間も過ぎている。


戦いに現地人を巻き込んだり、その後ちゃっかり仕事を手伝わせたりと、色々と問題のある部下だが、約束や時間はきちんと守るやつだと思っていたが。


「少し出てくる。結城達が来たら待ってもらうよう言ってくれ」


「了解しました」


そのまま出ようとすると


「お待ちください。外は寒いので、これを」


という言葉と共に、くまちゃんフード付きのコートが差し出される。


……いい部下なんだ。――俺を子供扱いしなければな!



お子様コートを何とか回避し、建物から出たところで、再度鳥谷が呼ぶ声が聞こえる。


「隊長! 風も強いので、これもつけていってください」


差し出されたマフラーに、こっ恥ずかしい模様などないことを確かめながら受け取ろうとした時、微かな声が聞こえてきた。


《隊長、さん……?》


思わず声の聞こえた方を向くと、鳥が一匹、木に止まっているのが見える。


特に何ということもない風景なのに、何故か妙に気にかかった。


「隊長? どうかなさいましたか?」


鳥谷の言葉にも答えず、暫く見ていると、鳥が飛び立とうとした。


その途端、何故か勝手に体が動いた。


「捕縛布」


ピィーッ! 「隊長!?」


――避けられた!?


鋭い悲鳴をあげながら、ぎりぎりのところでかわす鳥。


いきなり放った術に慌てた鳥谷の声も無視し、逃げようとする鳥に警告を発する。


「止まれ! さもなくば攻撃する!」


鳥は、高い位置で一定の円を描くようにしている。


「降りて来い。逃げ出したりしなければ、手荒な真似はしない」


重ねて言う俺に、しばし迷うような様子を見せた鳥は、木の一番上の枝に降りて止まった。


――さて、どうするか。


自分で捕らえようとしておきながら、いざ指示に従われると、どうしたいのかが分からなくなった。


どうやら、言葉は通じるようだが、だとしたらどうだというのだろう?


確かに、普通の鳥とは異なるが、それが一体何なんだ?


というか、まず俺は、何故この鳥に違和感を感じた? 何故捕らえようとしたんだ?


悩んでいると、鳥が口を開く。


『あの、隊長さん?』


先程、確かに鳥の方から声は聞こえたが、それでも実際に見ていたわけではない。ひょっとして、とは思ったが、実際に鳥がしゃべっているのを見ると、結構驚くもんだな。


「なんだ?」


『いきなり捕まえたり、しませんか?』


「あぁ、大人しく質問に答えるなら、内容に関わらず、勝手に捕らえたりしない。約束する」


『それは、答えなければ、捕まえる、ということですか?』


「答えられない、と答えればいい」


俺がそう言うと、鳥谷の方を向き、首を傾げて


『……そちらの方も?』


と、聞いてくる。


未だ、口を開けたまま鳥を凝視していた鳥谷は、はっと我に返ると、慌てて答えた。


「は、はい。捕まえたりしません」


それを聞いた鳥は、少し考える様な仕草を見せた後、もっと低い枝に降りてきた。

謎の鳥さんは、一体何者なんだろー? (棒読み)

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