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第7話

すこし短いのですがきりがいいのでここまでで(汗)

それにしても、、、、ヒロインがいないことに今更ながら気づいた作者です。

7話まで書いてるのにヒロインがまだ出てないって、、、。


 俺を含めた参加者たちがこの世界に来てから大体二ヶ月とちょっとがたった。

 現在の一般の参加者の平均的なレベルは20後半らしい。

 なので俺が拠点にしているベストラの街も今は人がたくさんいる。

 そのため先にこのマップへ来ていた元プレイヤーたちは自分の正体を隠すのに必死のようだ。

 かくいう俺も自分の正体を隠している者の一人なのだが。


 それにしても今日は人が多い、その理由も知っていて理解もしているが不快なものは不快だ。 

 なぜいつもにもましてこんなに今日街がにぎわっているのかというと今日、あの姫騎士さんのギルドを中心としたボス攻略部隊が出発するからだ。

 姫騎士さん (名前を有月柚葉というらしい)を中心とした総人数60人ほどからなる大規模攻略部隊だ。

 ボスと直接戦えるのは40人までなので20人くらいはそれまでのマップ攻略のためなのだろう。

 てか遠めにもわかるほど魔法職の参加者が少ない、10人位だろうか。

 ただこれは仕方ないと言えるだろう。

 これはこの世界で起こっている深刻な魔法職不足が原因だ。

 現在魔法職と戦士職の人数比は1:9くらいらしい。

 なぜ人気がありそうな職業の魔法職の参加者がこんなにも不足しているかというと、それは彼らの死亡率の高さであった。

 魔法職は序盤はとても弱く運が悪いと本当に一度攻撃を受けただけで死んでしまうこともあるのだ。

 だからといって魔法職の人間が物理防御力にステータスを振り分けても今度は火力がなくてジリ貧になりやられてしまう。

 それを知った参加者が死にたくないからと戦士職になろうとする。


 以上が魔法職人口の不足の理由であると言われている。

 そのためどこのギルドもパーティーも慢性的に魔法職の参加者が不足しているようで、今回のボス攻略部隊であそこまで魔法職の参加者を集めることができたのはむしろすごいといえるだろう。


「今回のボス攻略部隊に参加してくれた皆、ありがとう! 今回私たちが行くのは部隊名のとおりボスのいるマップだ。今まで私たちは、、、、、、、~~」


 っとと、姫騎士さんが何か喋りだしたな。

 内容を聞いている限りでは要するに、自分たちがこの世界から開放されるためのさきがけとなろう、みたいなことを言っているようだ。

 そして演説が終わると皆で出発し始めた。

 面白そうだなぁ、どうしよう正体がばれるのはこわいけどついていきたいなぁ、どうしよっかなぁ~、、、。

 、、、、やめとこっと。

 マップにアイコンが表示されちゃうからどうがんばっても尾行はできないし、見つかったときのリスクが高すぎる。

 そんなわけで今日は宿でうまいもんでも作って食って引きこもってよぅっと!


 他のイレギュラーの人間が頑張っているのに引きこもるとは、まったくもってだめ人間である。




 ■■■■■■■

 


 どうしたものか。


 

 私は今最初のボスがいるマップ「亡者たちの洞窟」にきている。

 何度も念入りに斥候を出してマップを調べたかいがあり、今のところは迷ったりせず順調にボスのいるマップへと近づいている。

 しかしやはり元プレイヤーたちとうまく接触できなかったのが痛い、彼らの情報があればボスのこともいろいろとわかったかもしれないのに。



 私はあの元プレイヤーと一般の参加者の殺人沙汰が発生するまで彼らの存在を知らなかった。

 その事件が発生して初めて彼らのことを知りその重要性に気づいたが、その頃には一般の参加者の元プレイヤーに対する印象は最悪といってもいいものだった。

 さらにそのことを知った元プレイヤーたちは自身をひた隠すようになってしまった。

 私の考えでは彼らの持つ情報はこの世界(ゲーム)をクリアするのに必要不可欠だと思っている、なのにこの状態では極少数だけが情報を握り、その他大勢の一般の参加者たちに大きな被害がでることが予想される。

 そうならないためにも必死に元プレイヤーたちと接触を図ろうとしたのだが、、、、結果は芳しくなかった。

 しかも元プレイヤーに対する参加者たちの風当たりは強くなるばかりで、このまま行くと元プレイヤー狩りなどを始めかねなかったので苦肉の策として斥候を送りボス攻略部隊などというものを行った。

 彼等一般参加者たちは元プレイヤーたちに対する恨みつらみを話すばかりで彼等の重要性を理解しようとはしてくれない。

 一部そのことを理解してくれる者たちもいたのだが、大多数の元プレイヤーへの蔑みの意見でもみ消されたしまった。

 と、そんなことを考えているとまたスケルトンの一団が出現した。


「前方にスケルトンの部隊発見!」


 またきたか、一体何体くるのだろうかこの骨の戦士たちは。


「剣士部隊が前に出て弓隊が後衛、魔法部隊は回復をしてくれ!」


「「「了解!」」」


 というような具合でその度に指揮をとるのにもいい加減慣れてきた私だった。






 そして私たちはとうとうボスのいるマップの前までたどり着いた。

 ここまでの攻略で特に目立った被害はなく概ね順調といったところか。

 そしてしばしの休憩を取ったあと、ボス攻略部隊である私を含めた40人が部隊から外れボスのいるであろうマップへと入っていった。




2013年8月24日

スケルトンの一段が出現した→スケルトンの一団が出現した に修正。

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