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第6話

初めは更新率高めでいきたいと言ってたのにもう遅れてしまいました。申し訳ありません(汗)

 俺、橋本光一ことRAITOちゃんは現在トランスフォームの魔法を使いRAITOちゃん改め上松結衣(うえまつゆい)という名前の普通の「女の子」に姿を変えている。

 、、あぁそうさ、トランスフォームの魔法じゃ名前と見た目は変えられても性別は変えられなかったんだよ!

 見た目も今のこの状態で固定だしさ!

 そしてそんな俺は現在最初のボスが最下層にいる「亡者たちの洞窟」というマップでレベル上げ兼金稼ぎをしていた。

 俺が何故ここにいるかというと、このマップに出現するスケルトンというモンスターは序盤にしてはなかなかの経験値を持っていてそこまで強くなく、低確率ながらも武器もドロップするために金稼ぎにもなり常に討伐クエストも出ているからその報酬ももらえるというとてもおいしい敵なのだ。

 ただ、ちょっとぼぅっとしてるとりポップも早いため一瞬で囲まれてリンチされることになっちゃうんだけどね。

 ほら、言ってるそばからまたりポップした。

 

「ジャッジメント!」


 そう魔法を唱えると青白い魔法陣が出現し、規定された詠唱時間が経つと空から降ってきた光がスケルトンの集団を包み込む、光が収まった後には何も残っていなかった。

 いや、まぁ序盤のマップの敵で闇属性のスケルトンに光属性の範囲魔法で攻撃したわけだから当然っちゃあ当然なんだけどね、文字どうりレベルが違うし。

 こんなおいしい狩場でも正直今の俺のレベルじゃほとんど経験値の足しにもならないが何もしなければ暇でしょうがないのでこうしてモンスターを狩っているしだいだ。

 ちなみに今は深夜の3時だ、しかもボスの一歩手前の階層にいるのでほかのプレイヤーはまずいない。

 なんだかんだ言って合計3時間ほどスケルトンたちを狩ってから俺が宿に戻ろうとしたところ、マップに俺以外のプレイヤーを示すアイコンが表示された。


(やっべ!マジかよ、こんな時間に普通こんな場所くるかぁ!?)

 

 俺、かなり焦る。

 とりあえず俺はワープアイテムをもったいないと思いながらも使用し、街へとワープした。


(くそぅ、ワープアイテムって超高いのに!)


 腐る程金を持っていながらこの発言である、いわゆるケチや守銭奴であるようだ。






 「ったく、あそこまでたどり着くのだいぶ早くないか? 俺の見立てではもうしばらくかかると思っていたんだが」


 俺は宿に戻ってから考えて、ある考えに俺は至る。


(もしかして、、、いや、もしかしなくてもあれはイレギュラーの内の一人だよな)


 なぜなら、あそこはボスがいるマップでありこのゲームではボスのいるマップ=迷宮なのである。

 それに迷宮は一般にモンスターの巣窟である、そんなところを現時点で単騎で突破してこれるのはイレギュラーしかいないだろう。


「てか絶対俺がいるのバレたよなぁ、姿かたちは見せてないけどさ。これからは今までよりより一層気をつけなくちゃな」」



 ■■■■■■■■



 予想外。



 誰かがいた。

 やっとのことでボスマップの最下層まで来たと思ったらマップに参加者の反応があった、私が一番乗りかと思ってたのに。

 すると直ぐにその参加者の反応が消えた。

 一瞬で消えたところを考えるとワープアイテムを使用したらしい、このためだけに使ったの?

 ワープアイテムは高すぎてまだ私じゃ購入すらできない、それをぽんと使うなんて。

 

(そんなに人に会いたくなかったのかな?)


 ただ、私もその気持ちはわかる。

 私もこの世界では極力他人とは関わりたくない。

 なぜなら私はイレギュラーなどという特別な力を与えられてしまったから。

 私はイレギュラーとしてLv100アーチャー (弓師)になった、これ自体は自分が生きていく上で大変好ましいものだ。

 しかし、こんな力を手に入れた状態で一般の参加者たちの前に出て行ったら、あっという間に彼らのリーダーに祭りあげられて彼らの心の拠り所などになってしまうだろう。

 私にはそんなことは無理だ、無責任だとは思うがそっち方面のことは今表立って行動しているイレギュラーの姫騎士さんとやらに期待して欲しい。

 

 私はこの一ヶ月間ひたすら人目を避けながらお金を稼ぎ暮らしてきた。

 行動はいつも深夜だけで朝や昼間はひたすら宿にこもって人目を避けていた。




 そして今日もそんないつもどうりの深夜の行動中だった。

 今日はしばらく前から攻略を開始していたこのボスマップを踏破しようと思っていた。

 このマップ、序盤なのにフィールドは迷路みたいになってるしモンスターはそこかしこから湧いてくるし、ゲームバランスおかしいんじゃないのだろうか。

 それでも私はなんとか迷路を突破しやっと最下層に着いたと思ったらマップに参加者のアイコンがあった。

 そして直ぐにアイコンが消えた。



 そして今に至る。


(まさか先に来ている人がいたなんて、でもアイコンは一つしか点滅してなかったから一人しかいなかったってことだよね。なら私以外のイレギュラーの人かな)


 でも直ぐに消えたあたり私みたいに一般の参加者に自分の正体が露見することを恐れているんだと思う。

 なら私はさっきの人のことを探したりするのはやめておこう、自分がされても嫌だしね。


 

 でも、同じイレギュラーの人なら色々と話してみたかったかも。

 そんなことを思った私、吉田心(よしだこころ) 16歳の一日であった。



 

2013年8月21日

現時点で短期で突破→現時点で単騎で突破 に修正。

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