第12話
どうも、作者です。
更新まで時間が空いてしまいすみません。短めですがどうぞ。
「やぁぁぁっ!」
そう声を発しながらスケルトンへ突っ込み切りつける加奈子ちゃん。
「レッサーヒール!」
と、こちらはそんな突っ込んでいく加奈子ちゃんの支援のための魔法を使う里香ちゃん。
現在俺と飯田加奈子ちゃん、兼松里香ちゃんの3人は、だいぶ前に俺が一人で来て誰かに見つかったボスの前のマップに来てそこのスケルトンを倒している。
加奈子ちゃんと里香ちゃんこの2人を鍛え始めて早数週間、彼女たちのレベルはどちらも40を超え一般プレイヤーの中では上位に入れる位の実力になった。
最初はやっぱり怖がられていたが数週間も一緒にいれば流石に仲良くなることが出来、お互いに名前で呼び合うくらいの仲にはなった。
そして数週間もの時間はそれだけではなく、この世界の攻略度合いも進んだ。
しばらく前の一体目のボスをかわぎりに今日までに合計3体ものボスモンスターを屠っている、いやはや天晴れだ。
んで、今日も訓練メニューが終わったため現在の拠点の最前線から一番近い街マップ、都市ユミルに帰って飯を食べる。
「結衣さん、今日は何を頼むの?」
「う~ん、じゃあ今日もこの山菜スープみたいなのでいいや。どうせどれもまずいしね」
「安いんだからまずいのは仕方ないでしょうに。里香、あたしはこのポタージュみたいなのね」
「わかった、注文しておくね」
そう言って目の前に出現させた画面に注文を打ち込む里香ちゃん。
ここ最近の行動パターンは、朝起きて連絡を取って合流して、夕方まで訓練して街マップに戻って皆で飯を食って解散となっている。
おっと、料理が運ばれてきた。
いくらまずいとはいえ腹は減っているので食べる、卵の頃から食物の嗜好品はまだ新しいものが手に入らないのといい加減卵料理にも飽きたのでこんなものでも食べる。
あぁ、肉が食いてぇ。
「いつ見ても見た目はいいのになぁ」
「だなぁ」
相も変わらずここの料理は味はいまいちなのに見た目は一級品だ、初めてここへきたときは物凄い裏切られて気分になったものだ。
そして私は目の前の2人が談笑しているところを横目に黙々と料理を口へと運ぶ。
仲良くなったとはいえ俺の対人スキルが上がったわけではないのでこれぐらいが俺の限界だ、がんばっても笑いながら相槌を打つくらい。
俺、コミュニケーション能力ひっくいなぁ。
そんなこんなで穏やかに過ぎていた晩御飯の時間だったのだが、とある男が突然店に入ってきた。
その男は店の真ん中に立つとこう言った。
「我ら攻略部隊は明後日に4番目のボスの討伐に向かう。それに伴い、実力者及び魔法職の者を募集している。我こそはと言う者は明日までに組合に来てくれ!」
そう言うと男は去っていった。
「またボスを倒しにいくんですね」
そう里香ちゃんが呟くように言う。
「でもさ、あたしたちもレベル上がってきたしそろそろボス攻略部隊に参加してみない?」
「うん、かなちゃんがそう言うなら私は反対しないよ」
「んじゃあさ、今回のボス戦参加してみない?」
「え?今回の?」
おおぅ、さっすが加奈子ちゃん、言動がアグレッシブだぜ。
てか明後日か、予想よりもボス攻略部隊を出すのが早いな、これは何かあったと見るべきかな?
そんなことを考えていると加奈子ちゃんに話を振られる。
「結衣さんはどう思う?あたしたちそろそろボス戦に出てもいいと思うんだけど」
「別に問題ないと思いますよ?あなたたちのレベルは現在参加者の中でも上位に位置しますしね」
そうなんだよなぁ、こいつらまだまだに見えるけど一般参加者の中ではトップクラスのレベルなんだよなぁ。
てかボス戦かぁ、4番目のボスって何だっけ?、、、、、、、、
あぁ!あれか!あれはきつかった、序盤でも有数の強さだったなぁ。
「でしょでしょ?だからさぁ里香、今回のボス攻略参加してみようよ!」
「う、うん、わかった」
ほぉ、やっぱ参加するのか、さてさてどうなるのやら。
そんなこんなでご飯を食べ終え、解散したのだった。
さてさて、本日はかの姫騎士こと有月さんのギルドが攻略部隊を出す日、街はいつぞやのように俺が嫌いな賑わいをみせていた。
「じゃあ結衣さん、行ってくるね」
「うん、いってらっさい」
そう言って今回の攻略部隊に参加した加奈子ちゃんと里香ちゃんはボスマップへと向かっていった。
2013年9月15日
我ら明後日に→我ら攻略部隊は明後日に に修正。
不定期更新のタグを外しました。この更新速度で何とかなりそうなので。
それと主人公回復職タグも勝手ながらつけさせていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。




