第11話
毎日更新とかしてる作者さんってすごいですね、私にはとても真似できそうにありません(汗)
あと、近いうちに設定等を載せるかもしれません。
「私を、あなたの力で強くしていただけませんか!」
え、何この人突然?
可愛い女の子たちを王道的な展開で助けたらまさかの展開でござる。
そんなわけで表面上はポーカーフェイスで内心疑問や?マークとか困惑でいっぱいの私です。
(ふむ、どうしたものか)
俺はボケるのをやめて真面目に考える。
感情的には俺はこの話にのりたい、だけど俺の今の俺を取り巻く状況的にはこの話にはのらないほうがいい。
いい点としては、今まで超絶なまでに暇だった状態から彼女たちと行動するという「やることが」できて暇を潰せてしかも、可愛い女の子たちとも知り合える。
悪い点としては、この娘達に俺の正体を隠し続けなければいけないことや、彼女たちと行動するからある程度は周りの視線も集めるということ、あとは元プレイヤーであることとかかな?
(さて、どうしましょうか)
暇だ、でも正体がバレるのは怖いってかマズイ、でも暇だ、マジで超絶なまでに暇だ。
ポクポクポクポクポクポク、、、、、、チーン!
よし、決めた。
彼女たちの言うことに付き合ってみるとしよう。
なぜなら俺が超暇で彼女たちが可愛いから!
以上脳内会議(約5秒)でした。
そんなわけで目の前の女の子たちに声をかけよう。
「ふむ、あなたがたを強くして差し上げるのは別に引き受けてもいいのですが、その前に一旦場所を移してから話しませんか?」
まぁ、返答とか以前にまずは彼女たちを人通りのあるところに連れて行ってあげないとね。
そんなわけで現在ベストラの街の中心部にある喫茶店のような店に来ています。
で、俺がさっきのことを承諾することを伝え、彼女たち(気の強そうな娘が飯田加奈子ちゃんと言って俺にお願いをしてきた方の気の弱そうな娘が金松里香ちゃんという名前らしい)のことについて色々と聞いた。
二人はこの世界に来てからずっと一緒にいてとても仲がいいこと
加奈子ちゃんはLv23のファイターで里香ちゃんは数の少ない魔法職のメイジLv22だった。
加奈子ちゃんがアタッカーで、里香ちゃんは主に回復を担当するようだった。
それにしても二人共可愛えぇ。
「じゃあ、私がさっき言った方法でいいかな?」
「はい、それでお願いします!」
「加奈子ちゃんもそれでいいかな?」
「うん、里香がそれでいいならいいです」
彼女たちには特に案はなく、レベルをあげる方法などは一任するというので俺が昔やったレベル上げの方法をいくつか紹介するとそれでいいとなったのでこうなった。
その俺が昔やっていたレベル上げの方法とは!
、、、、、この前俺が一人寂しく狩っていたスケルトンである。
で、その後別れ際に彼女たちとフレンド登録(これをするといつでも連絡を取れる)をしようとした時、名前がどんな風に登録されるんだろうとヒヤヒヤしていたら普通にYuiの方で登録されたのでホッと胸をなでおろしたことなどがあったが特に何もなく後日また会う約束をしてから別れた。
最後までポーカーフェイスか笑顔を貫いていたが内心は
(うぉっしゃあ!女の子、しかも可愛い子の連絡先ゲット!)
などと叫んでいたが。
■■■■■■■■
「マスター、ベストラ街を調べていたメンバーから面白い情報が」
そう言って俺は目の前のこのギルドを束ねるギルドマスターである参加者を見る。
「ん~?何?面白い情報って」
あまり興味なさげな返事が返ってきたがこれは想定済みだ、でもこの情報には興味を持つであろう確信が俺にはある。
なぜなら、、、
「街の路地裏でうちの奴らがいつもみたいに女連れ込んでたら通りすがりの別の女に全員殺されたみたいですよ」
そう言うとさっきまでの気だるげで興味のなさそうな雰囲気が一気に鋭利なものへと変わる。
「ふ~ん、やられた連中のレベルは?」
「この辺の柄の悪いものたちの中でもトップクラスに高いLv30台の者たちですよ」
「へ~。で、確認はしたんだよね?」
「はい、間違いなく「殺されていました」」
そう言うとよほど面白かったのかギルドマスターは大きな声で笑い始めた。
「アッハハハハッ!そりゃあいい!久々だよ「殺し」をするやつは!こりゃあ面白くなりそうだ!」
「では、監視の者をつけておきましょうか?」
「あぁそうしてくれ。せっかく見つけた面白い奴をみすみす逃してたまるかってんだ」
「了解しました」
、、、そう、俺に確信があったのはその面白い情報の奴がなんのためらいもなく他のプレイヤーを「殺した」からだ。
大多数の参加者は前の世界のモラルや常識などがあるからか犯罪はやっても殺しまでするやつは滅多にいない、でもあの女はそれを平然と行った、そしてあの人はそんな「殺し」をする人間に多大な興味を持つ。
あの人に目を付けられるなんてご愁傷様だなぁ、とある女学生さん?




