第10話
全体的に何というか不自然な感じに、、、、。すみませんm(_)m
そして案外このペースで投稿できそうなので割と真剣に不定期更新タグを消そうかどうか迷っている作者です。
ていうかいつになったらきちんと無双ができるようになるんでしょうかね?(汗)
目の前でさっきまで私たちに乱暴しようとした男の人たちが倒されたいく。
それを私、金松里香はただ黙って見ることしかできなかった。
「よし、今日も張り切って行こ!里香!」
「うん、そうだねかなちゃん」
今日もいつものように挨拶をしてくれる親友の飯田加奈子ちゃんに挨拶を返しながら宿屋を出る。
私たちはこの世界に来てからずっと一緒にいた、宿屋にいるときもモンスターたちのいるところに行く時も。
かなちゃんと会ったのはこの世界に来てからだった。
私があの日パニックになっているときに偶然隣にいた、そんなことから私とかなちゃんは知り合った。
それから一緒に生き残るために怖いのを我慢して必死にレベル上げをしているうちにかなちゃんとは親友と呼べるくらいまでに仲良くなった。
そしてそのまま一緒にレベルを上げ続け今では中堅どころの中では上位に入るであろうLv20の後半くらいまでは無事にレベルを上げることが出来た。
正直このレベルでも今生きていく上では特に問題はないのだけど、二人で話し合って常にその時の中堅位のレベルにはなっておこうということになってそのため今でもレベルを上げ続けている。
そして今日もそんなレベル上げを終えて街に帰ってきていたのだけど
「お~い、そこのか~のじょたち~。ちょぉっといいかなぁ~?」
そんな声と共にニヤニヤとした顔で話しかけてくる男の人たち、下心があるのは明白だったので私は嫌だったのだけど私は何も言えなかった。
私はいつも一緒にいるかなちゃんと違って意気地なしで気が弱くていつも彼女の後ろに隠れてしまう、ダメなのはわかってるんだけどかなちゃんはそんな私を庇ってくれるからいつも甘えちゃう。
そしてその例に漏れず私はかなちゃんの後ろに隠れて男の人たちの相手をかなちゃんに押し付ける形になってしまった。
「あたしたちはあんたたちには用はないからほかをあたって頂戴」
そうかなちゃんはいつものように強気で言っていたんだけれど、どうもそれがあの人たちは気に食わなかったらしく私たちは無理やり路地裏の方へと連れて行かれてしまった。
私たちは決して弱くはないのにそれでも無理やり引っ張っていけるなんて、あの人たちのレベルが相当高いことがわかった、そしてそれがわかってしまった時点で私は諦めてしまった。
この世界ではいくら体格が良くても、力が強くてもステータスには逆らえない。
しばらく前になるんだけど、あの姫騎士ギルドなんて呼ばれてるギルド「学生の集い」のギルドマスターの有月さん?だっけに反発してあの人に攻撃した人達がいたのだけれど、彼女はその攻撃を素手で受け止めて鎮圧した、大柄な男の人たちだったのにだ。
だからこの世界では私みたいな非力な子でもステータスが上回っていればその人に勝てる、でも今のこの人たちはそんな私たちが何もできなかったということはステータス的に私たちを上回っていることになる。
なら、勝ち目があるはずがない。
そしていよいよ男の人たちが私たちに何かしようとしてきた時に
その人は現れた。
「あ、あの!」
そう言って、話しかけた後に私は後悔した、なんでこんな怖そうな人に話しかけちゃったんだろうと。
確かに聞いてお願いしてみたいことはあったけれど、他にやり方があったのではないかととても後悔していた。
だけど、後悔してももう言っちゃったことは取り消せない。
その人は怖そうな感じとは違い、容姿がすごく整っていて可愛いというよりも綺麗な感じの私よりも年上に見える女の人だった。
するとその人(頭の上を見るとYuiとかいてあったので唯ってかくのかな?)は私の方を見て
「はい、何でしょうか?」
と、返事をした。
何故か心臓がとび出るのではないかというほどドキドキしながらも私は聞きたいことをきこうとしたのだけれど、その前にさっきまで私たちに乱暴をしようとしていた人たちの名前やHPが何故か表示されていないことに気づき、何故そうなっているのかとその答えに半ば達していながらも恐る恐る女の人に聞いた。
「えっと、その、この人たちは、その、死んじゃったりしてないですよね?」
最後の方は少し声が震えてしまっていたがなんとか言うことができた。
そして帰ってきた返事は、、、
「ん?いえ、多分死んでると思いますよ」
と、さも当然のことを話すかのような返事がかえってきた。
私はその時の顔があの人たちを殺したことを本当に気にもしていないという顔だということがわかり更に目の前の女の人が怖くなったがそれでも私は続けた。
「その、いくらなんでも殺しちゃうことはないんじゃないんでしょうか?」
そう言うと女の人は心底疑問そうな表情をしながら言いました。
「いや、やられたらやり返すのは当然じゃないですか?」
確かに言っていることは間違っていないと思う、だけどそれでも人を殺すのはいけないことだと私は思う。
でも、ここでそれを言っても目の前の人を不機嫌にさせるだけだと思いこの考えはここでやめることにした。
「た、確かにそうかもしれないですね。あと、その、遅くなりましたが助けてくださってありがとうございます」
そう言って私は頭を下げた。
他の人を平気で殺しちゃうような人でも助けてくれた恩人には違いないもの、お礼はしなくちゃいけない。
それと、私が聞きたい(言いたい、かな?)本題の方を聞かなきゃ。
「いえいえ、先程も言いましたが、どういたしまして」
そう言ってニッコリと笑ってくる。
こうして見るとやっぱりさっき思ったとおり綺麗な人だなぁと思う。
あっとと、私の聞きたいことをさっさと聞いて、厚かましいけどお願いもしてみないと。
こんなに強いなら私なんかでもかなちゃんの役にたてるようにしてもらえたりするのではないかと期待を持ちながら、、、、
「えっと、ゆいさん?でいいんですよね。さっきの人たち多分Lv30くらいはあったと思うんですが、それを倒しちゃうなんてすごく強いんですね!」
「えぇ、そうですね。私も弱くはないつもりですからね」
「それで、あの、突然で厚かましいお願いだとは思うのですが」
そう言ってから、私は一度息をはく、そして言う。
「私を、あなたの力で強くしていただけませんか!」
と。




