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第1話

あらすじにも書きましたが初投稿です、こんな筆力ですが少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

 それは突然だった。


「これより、参加者の転移を開始する」




■■■■■■■■






「はぁ~あ、だる」

 

 そう言って俺は今までコリコリと書いていたレポートを投げ出す。


「まぁんなこと言わずに頑張ろうぜ」


「てかだいたいなんでこんなに課題多いんだよ、やってられるかっての」


 そう言い俺は近くのベッドに倒れこむようにして横になる。

 するとあいつも疲れたのか首をコキコキ鳴らしながら言う。


「まぁそのことに関しては同意するけどこれやんなきゃ俺ら留年だぞ?」


 そんなことはわかっている。

 それでもこうして愚痴を言わずにはいられない俺であった。








 俺、橋本光一(はしもと こういち)はとある理系の高校に通っている特に代わり映えのない量産型高校生のようなものであった。

 しいて変わった点を挙げるのならば、社会全体から見てはその高校はそこそこ頭が良く、学生寮がある学校であることか。

 そしてそんな俺は成績不振者に課される課題を、これまた同じく成績不振者でルームメイトでもある佐藤拓海(さとう たくみ)と一緒にやっていた。


「なぁ、ちょっと休憩がてらカルドニアやんね?」


 と、俺が誘うと、


「あ、それいいわ、んじゃいつもどうり1サーバーな」


 と、すぐに誘いにのって携帯電話を取り出した。


「りょ~かい」


 そう言って俺も携帯電話を取り出しゲーム「カルドニアオンライン」を起動した。







 

 今は2×××年

 最近、俺の周りではこのカルドニアオンラインというVRMMORPGゲームが流行っていた。

 このゲームはよくある剣と魔法もののVR(バーチャルリアリティー)ゲームで正直知名度も低くゲームシステムも特に目新しいものがないというものだった。

 こう聞くと何故俺の周りでこのゲームが流行っているのか疑問に思うかもしれないがこのゲームを俺や皆が気に入った理由は、特に目新しいものがない代わりに基礎というか王道に忠実というようなゲームなのであった。

 敵の魔物がいて、ボスがいて、プレイヤーたちは自身のレベルを上げそれらに挑む。

 また、携帯電話で気軽にゲームを楽しめるのも皆に広まった理由だろう。

 以上のことから俺が何気なくプレイしていたこのゲームが皆に広まったと俺は考えている。

 ちなみに、俺が皆に広めたため俺のほうがプレイ時間は必然的に周りよりも長く、レベル差は200以上あった。


 

「なぁなぁ光一~、レベル上げと装備集めとメインクエストのアイテム集め手伝ってくれよ~」


「やだよだるい、つかレベル上げならまだしもその他も頼むって」

 

「えぇ~、いいじゃんよ~」


 俺はそうごねる拓海を笑いながら無視しゲームを開始する。







 こんなことをこれからもずっと繰り返していくんだ、俺はそう思っていた。

 

 そう、あの言葉を耳にするまでは。

 


 






 その日、俺はいつもどうり学生寮の自室でゲームをしていた。

 すると突然頭にノイズのような音が聞こえたかと思うとその音はしばらくしたらなくなりその直ぐ後にこう言った。







「これより、参加者の転移を開始する」、と




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