表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。

作者:まなみ5歳
「嘘だ…こんな…」

灰色の石壁に覆われた薄暗く肌寒い部屋の中、僕の目の前に置かれた巨大な水晶珠に映し出されるのは、人の住む街が破壊しつくされた「地球」

炎から逃げ惑う群集。襲い掛かる異形の怪物。応戦する各国の軍隊。

怪物に降り注ぐ弾幕はにわか雨のごとくぱらぱらと弾き返され、怪物たちの怒りを増すばかり。

そして、既存の兵器では傷ひとつ付けられぬ怪物に向けられたのは諸刃の剣。

怪物が占拠した街に落とされた光の玉がすべてを焼き尽くすところで映像が途切れる。

「預言書」が見せた数年後の未来。僕は自分の産まれた世界を犠牲にして異世界(ここ)を救ったという。

僕は叫んだ。

「こんな結末は望んでいない!」

光を発しなくなった水晶球のそばに佇んでいた小さな人影が動く。

「落ち着け小僧!あれはわしが最初からヒントをすべて教え、必要な物を渡したら何故かああなってしまったという「もしもの世界」の話じゃ」

真っ黒なゴスロリ服に身を包んだ少女がそう答えた…。右目を光らせて。

「だから、ヒントは与えないことにしたのじゃ。小僧、すまぬ…」

ドスンと鈍い音と同時に頭に強い衝撃を感じ、僕の意識は遠のいていく。

「記憶を消させてもらうぞ」

---

週末の昼下がり、ファストフード店からの帰りに運転していた車ごと異世界へと呼び出された僕。

目の前に広がるのは灰色の石畳、そして見たことも無い巨大な西洋風の城。人影の無い王宮の中庭でハンバーガーを食べようと包みを開いていたとき、突然目の前に現れた女の子。

彼女は自分を「糧」として食べてほしいと言い出した。

そして自分の命と引き換えにこの世界を救ってと懇願する。

謎の「預言書」が絶対的な力を持つ王国で、魔導具もろくに使えないおよそ勇者らしからぬ主人公がいろんな女の子に振り回されながら、最悪の結果にならない道をノーヒントで探しつつ、異世界を満喫します。
エピソード 601 ~ 700 を表示中
起きぬけエルフと勇者
2015/03/01 22:37
カチュアの葛藤と勇者
2015/03/02 22:24
家庭訪問と勇者
2015/03/03 22:06
女系貴族と勇者
2015/03/06 23:41
魔窟に赴く勇者
2015/03/08 19:25
勇者、裏の顔がバレる!
2015/03/12 22:48
やや番外編:精霊極秘会議
2015/03/18 21:18
カチュアの失踪と勇者
2015/04/01 23:49
人違いされる勇者
2015/04/02 23:40
持ち出された魔帯石と勇者
2015/04/03 23:52
給与天引きと勇者
2015/04/05 23:30
臨海国家の刺客と勇者
2015/04/10 23:45
魔獣最前線!
2015/04/17 23:59
昔の仲間が集う場所と勇者
2015/04/19 23:22
AOUと勇者
2015/04/22 23:46
醤油せんべいと勇者
2015/04/24 23:33
魔導兵器と勇者
2015/04/28 22:51
魔の森の古代遺跡と勇者
2015/05/01 23:54
猫耳膝枕と勇者
2015/05/10 23:17
ひんやりした森の民と勇者
2015/05/11 23:52
庭先の竜巻と勇者
2015/05/21 22:46
打ち捨てられた村と勇者
2015/05/23 22:22
謎の白いロボと勇者
2015/05/24 22:19
押し倒される勇者
2015/05/25 23:25
きつねのよめいりと勇者
2015/05/27 23:54
水道工事と勇者
2015/05/28 23:05
通水確認をする勇者
2015/05/29 23:57
新生魔王と勇者
2015/06/01 22:30
魔導工学と勇者
2015/06/04 23:56
弟子を取る王妃と勇者
2015/06/07 23:33
エピソード 601 ~ 700 を表示中
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本作品を気に入っていただけましたら是非クリックをお願いします
(そのまま投票となります。一日一回有効)

小説家になろう 勝手にランキング

ツギクルバナー
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ