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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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ソニア、村の外に出る

村を守るために派遣されたソニア、初めて村の外に出るので、少々興奮気味です。

ギガンティスさんを先頭に、「妖精の村」の出口へと向かう。来るときはは気がつかなかったが、距離感がおかしくなる結界が張られているようで、軽いめまいがする。


万が一に備えて村への道を隠蔽しているようだ。


そんな道すがら、ソニアは人間に対して危機感ナシといった感じで僕にいろいろと尋ねてくるが、必要なこと以外は答えないようにしている。


僕に彼女がいるのかとか、それは関係ないんじゃ?


ちなみにソニアは一応人のサイズを維持している。体を大きくしないと音声でのコミュニケーションが取りづらいというのもある。


妖精が小さいままでしゃべるとヘリウムガスを吸引して思いっきり早口でしゃべっているようにしか聞こえず、逆に僕たちの声はくぐもった重低音で聞こえるらしい。


いろいろ聞きたい気持ちも分からないでもない。ぶっちゃけ何の刺激もない閉鎖空間のさらに奥で、代わり映えしない生活をしていれば、ましてやお年頃の女の子?である。


とりあえず、今から村が襲われるかもしれないという認識は、きっちり持っていただかないとならない。


「ソニアは村で一番つよいほうなのです!ソニアの力でみんなをまもるのです!」


うちの「ですっ子」とはすこしイントネーションが違うが亜種のようだ。


自信満々で目の前をふよふよと漂っているソニアをひっつかまえて、うめぼしを発動する。※こめかみへのナックル攻撃


「んぎゃあああ!な、なにをするのですか勇者さま!」


「ソニアが強いのは分かったが、相手はもしかしたら数百人レベルで襲ってくるかもしれない。油断したらみんなが危険にさらされるんだ。もうちょっと自覚をもつんだ。まぁ、これは僕自身にも言えることなんだが」


ソニアはしゅんとなってしまった。


すでにただよう気力も無いようなので、首根っこを掴んでぶらぶらさせながら村の外へと出る。


---


「村」を出た先、つまり書斎ではノーマンが待っていた。


「おかえりなさいませ、勇者様、旦那様。そちらのお嬢様は?」


「ソニアです。村長むらおさから戦力として預かってきました」


僕が首根っこを掴んだまま、強めにゆするとソニアはようやく再起動した。


「あ、あの…ここは?村の外?」


ギガンティスさんが書棚に封印を施しながら、ソニアに話しかける。


「ソニアさん、しばらくは「村」に戻れません。私がソニアさんの面倒を見るよう、ジュリアさんから頼まれています」


ソニアはなぜか僕を見る。まぁ、いまだに僕がぶらさげているのだが。


ギガンティスさんはソニアの表情から何かを読み取ったのか、僕に話を振る。


「勇者様、申し訳ありません。これから外套の一味の襲撃に備え、街の警備を復活させなければなりません。その間、ソニアさんを見てただけますでしょうか?」


街の警備兵は外套の一団により一時解体されていたという。あの騒ぎで衛兵すら駆けつけなかったのはそのためのようだ。


「はい、そういうことでしたらお任せください」


ギガンティスさんとノーマンは書斎を後にした。ある程度の人員が集まってから会議を行うらしい。僕はソニアをぶらさげたまま客間へと戻る。


客間に戻ると、もえが飛びついてきた!


「あるじさま!」


「もえ、寝てなくて大丈夫か?」


「はい!もう大丈夫です!」


もえは僕の足にしがみつく。もえを足にくっつけたまま部屋に入り、ソニアをソファーにおろす。


「エイトさま、こちらの方は?」


「「妖精の村」から戦力として派遣されたソニアだ。かなりの使い手らしいですよ?」


戻る途中に聞いた限りでは範囲攻撃魔導がいくつか使えるようだ。


「ソニアにおまかせ…おてつだいいたします」


先ほどとはずいぶんとトーンが下がった。


ソネッタさんにフィリーの様子を聞いたところ、体調が回復するまでもう少し寝かしておくとのことで、別の部屋でゼオライドが様子を見ているようだ。


ようやくまともな姉妹関係に戻ったのだから、しばらくそっとしておいてあげてもいいかもしれない。


もえとソニアは自己紹介の後、お互いが気になるのかじっと見詰め合っている。黒髪おかっぱvs金髪ゆるふわウェーブの対決かとおもいきや、一緒におかしの選定を始めた。


仲良く紅茶を飲む二人の様子を眺めながら、攻撃された際の対策を考える。


いくらソニアの魔導が優れていても、巨大なゴーレムに襲われたらひとたまりもないだろう。


もえの「剣化」もたぶん何度も使えるものではないだろう。


そんなことをぼーっと考えていたら「すまほーちゃん」からソナー音のようなものが聞こえ始めた。


「ぴこーん ぴこーん」


それはだんだんと大きくなる。


「ぴこーん ぴこーん ぴこーん ぴこーん」


続いて、唐突に部屋の外から聞こえはじめたジェットサウンド。この特徴的な魔導圧縮機の音は。


窓の外に真っ赤な何かが姿を現した!赤竜王?いやそれにしては形が違う。シルエットを見る限りは完全なジェット戦闘機だ。


屋敷の庭に「垂直着陸」した何か。


二つの光る球が分離し、部屋の中へと飛び込んできた!


「「マスターーーー!」」


勇者の危機に駆けつけたのは!

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