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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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どーたーこんぷれっくす

目の前に立ちふさがるハイランダー国王!

僕は「テイルズオブドラグーン」を短剣から通常モードに変化させる。


振り向きざま、何も無い空間に一太刀入れる。


パリン!と乾いた音がして、ハイランダー国王の部下が姿を現す。

何らかの方法で姿を消していたようだが、よく切れる国宝クラスの剣によりそれが打ち消された。

マスクで顔を隠した彼?彼女?は最初は呆気にとられていたが、こちらに暗殺用と思われる武器を向け、臨戦態勢となる。


「そこまで!」


ハイランダー国王が制止をする。


「勇者殿、殺気も魔力も出さず、完璧に偽装していたはずの部下をどうやって見破った」


「背後に誰か居ると精霊に教えてもらいました」


精霊に言われるままに剣を振るっただけという部分を強調した。僕自身、何も気がつかなかったのは事実だ。


あまりの物々しさに何事かと野次馬が集まってきた。


「続きは帰ってから話しませんか?」


サフランに持たせていたお土産を受け取り、「自宅」へ帰る。


---


「自宅」へ戻るとシルフィール姫がぷんすかしていた。


僕達が戻る前にアイリスが尋ねてきたようだが、なぜかものすごい怒っていてそのまま帰ってしまったようだ。

稽古をつける約束をしていたが思ったより時間が掛かってしまった。明日謝りに行こう。


姫さまにお土産を手渡すと食堂へ行ってしまった。お子様ズは食堂に集まっているようだ。


客間でサフランを交えてハイランダー国王と話をする。


「精霊の加護ですか。昔から気まぐれで有名な精霊がそのようなことを」


気になる判定は。


「サフランのこと、よろしくお願いします。念の為、連絡要員を残していきます」


先ほど、僕を後ろから襲うそぶりを見せた例の部下が残るようだ。


そして釘を刺される。


「先ほどのようなこと、次になさったときは。私ですら触ったことが」


サフランの平地に触れた件で殺気がMAXで放射される。

話題を切り替えるためにサフランに話を振ろう。


「サフランちゃん、学校のこと相談してみたらどう?」


「…でも」


ハイランダー国王は黙ってしまったサフランをみておろおろしている。


「父上、さきほど学校という場所を見てきました。皆が楽しく勉学に励む場所と勇者様に聞きました」


「私も…その…行って見たいのです」


「勉強であれば専属の教師をつけているであろう。こちらでも勉強をしたいのであればすぐに呼び寄せるぞ」


「一人で学ぶのは息苦しくてつらいのです」


僕が助け舟を出す。


「サフランちゃんは一緒に競える友達がほしいんです。だめでしょうか?」


「娘に友人か…」


今度はハイランダー国王が黙ってしまった。


食堂からシルフィール姫がやってきた。筋肉の守護神も一緒だ。


「私もサフランと一緒に学校に行って勉強をしようと思います」


シルフィールがサフランの味方をする。そういえば姫さまが勉強をしているところを見たことが無い。

僕につきっきりだったから仕方ないといえばそれまでだが。


「マッスルキング氏のお嬢さんが一緒であれば…。」


ハイランダー国王が折れた。


「良いでしょう。ただし条件があります」


「護衛のものは当然として、必ず勇者殿が付き添い、サフランの勉強の様子を部下を通じて私に報告してください。一定以上の成果が無ければこの話は無かったことに」


「それでいいですね?サフラン」


「はい!父上!」


その後、サフランはハイランダー国王の強烈なハグ攻めで体力を削られてしまった。


「わたしもいきたい」


カレラさんがぼそっと言ったお願いは受理されることになった。ただし護衛として。


---


夕食後、ハイランダー国王は行方不明者の探索に戻った。

ちなみに国王の家臣が、ワイバーン領の事件で捕らえられていた者やラクーンの尋問をしたらしい。

若干の成果があったらしいが、僕達には知らされなかった。あくまでも身内だけで処理したいということか。


---


入浴のお時間。


姫さまのご機嫌を取るため、風呂屋の三助ジョブを起動する。

双子ともえはナタリアに任せる。サフランとお目付け役の部下も一緒だ。


お目付け役の部下はなぜかマスクをしている。湯気でマスクが湿って呼吸がつらそうだ。

ちなみにどうみても女性でした。


お子様を除いて女性陣の水着は普通のセパレートである。何事もなければこれがスタンダートらしい。

双子ともえはいつもどおりのフリルつきである。

僕はいわずと知れたバミューダ。今日は暗黒カラーである。


姫さまの背中を流していると、サフランがやってきて僕の背中をそっとなでるように洗ってくれる。

お目付け役の部下はマスクの下からこちらをにらみつけているようだが、気にしてはいけない。


ゼーハーゼーハーとさらに苦しそうな感じになる。そのまま前のめりにコテンと転がってしまう。


「ランサー!どうしたの!しっかりして!」


サフランがゆすっても部下の人は起きない。どうやら湯あたりのようだ。

急いで女子更衣室へ運ぶ。


息苦しそうなのでマスクをはずす。


いつも思うことだが、こういった行動はあとから必ず悪い方向に出る。すっかり忘れていた。


額にぬれタオルを乗せ、ソネッタさんにあとを任せる。


そんなわけで今日は早めにあがることになった。


---


姫さまとサフランは意気投合したのか、一緒のベッドで寝るようだ。


僕は久しぶりにもえと双子と一緒だ。ルティリナは「はうはうどっぐ」状態で抱き枕にしていたら暑くなったのか逃げてしまった。


そんな感じで無事に朝が来ればよかったのだが。


ふと気がつくと、首筋につめたいものが当てられていた。

もうやめて!勇者の危機管理能力は0よ!

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