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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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へびぃなカプセルとの格闘結果と勇者

短い距離しか引き上げが出来ぬなら階段を作ろう的な発想で取り出し口の脇にカプセルの壁を作成。


あたり入りのカプセルを数センチ引きずってはリリースを繰り返し、ようやくたどり着いた。


おそらくあと2回、階段を登らせれば取れるだろう。


懸念事項があるとすればカプセルの重みで階段が崩れる点か。


こればかりは試さないと分からない。


カプセルが1ミリも持ち上がらなければ次のリセットまで待つつもりだったが数センチでも持ち上がるのであれば試そうという気にもなる。


動画を撮影している人はメモリ容量は大丈夫だろうか?


そもそもダイブマシンのスクショや動画容量は知らされていないので何ともなのだが。


ちなみにリアルタイムで15分ほど経過している。


深緑の慈悲のミッションタイマーを見る限りだが。


まだ例の体感時間をずらすというアップデートは適用されていないという話だったが。


リアル1時間を3時間に感じられるという画期的?なシステムだが、どうやって体感時間をずらすのかちょっと興味があったり。


そんなことを考えつつレバーを操作できるくらいの余裕はある。


まずは1段目の階段にカプセルを乗せ、安定させることに成功した。


---


2段目への移動はかなり気を遣う。


爪を入れる場所が非常に狭く、回転するアームにも気を使わなくてはならない。


カプセルの動きに一喜一憂するギャラリーのみなさん。


いもうとさま、変顔で集中力を切らすようなことはおやめください。


アームが狙い通りの場所へと入り、カプセルに爪が食い込む。


無事に2段目へと移動したカプセル。


そのまま持ち上がってくれればよかったが、やはり爪が外れてしまった。


---


これで取れなければリセットを待つことになるだろう。


仕切り板の上部まであと数センチ。


先程と同じようにアームを降ろし、カプセルが持ち上がる。


中に詰まった金貨が揺れ、一瞬爪が外れそうになったがなんとか持ちこたえた。


そのまま取り出し口へと移動したカプセルは爪が開く前に落下し、ファンファーレと共に取り出し口のLEDが点滅。


「「「さすがうんえいさん!」」」とギャラリーの皆さんから歓声が。


さすうんとでもいうのだろうか。


「おにいちゃん、これすっごくおもいよ!」


いもうとさまがクレーンゲームの取り出し口に手を突っ込み、カプセルを取り出そうとわたわたしている。


ひとまず受け取ったカプセル。


残念ながら深緑の慈悲ではカプセルの重みが分からない。


社長に近づき秘話モードで話を。


「メダルも持ち出しできるかテストしますか?」


「そうじゃな。そもそもこのようなメダルも設定した記憶はない」


カプセルを開き、中身を取り出してウェイトになっていたメダルを社長とヤマさん、そしていもうとさまに。


僕も1枚もらっておこう。


後で境界の地にある分析器を使って正体を確かめねば。


肝心のゲーム機を忘れるところでした。


---


「あー。これ持ちだせたら両親に何と説明させれば…」


いもうとさまがゲーム機を持ち帰れば当然のことながらうちの両親にもその存在が明らかとなる。


そもそもVRマシンからリアルの物体が出てくるなど荒唐無稽すぎてパニックを起こしかねない。


「おにいちゃんのへやからもってきたことにする!」といもうとさまが。


確かに似たようなゲーム機は何台か所有してますが…。


両親がどこまで把握しているのかが謎ですけれど。


3台目は取らせる気が全くないような配置となったのでスルー確定となった。


入っているカプセルが一回り大きくなり、メダルではなく金色のインゴットがウェイト代わりに入っているのだ。


何時かは分からないがリセットまで待つことに。


というかこれ以上ゲーム機を取得しても特に検証することもないというのもありますが。


逆にインゴットはちょっと欲しかったりしますけれど。


---


「ひめさま、ただいまりも」


「おかえりなさいませ勇者さま!」


DSOVRでの検証を終え、境界の地へと戻ってきた僕達。


いもうとさまは早速ゲーム機の梱包を開けて中身を確かめている。


初期セットには電池とACアダプタがセットになっていた。


カモネギコンビが言うにはACアダプタは別売りだったというのだが、当時の記憶があまりないのと、そもそもDSOVRにその法則が当てはまるのかという疑問も。


電池も普通の電池では無さそうな気がする。


リチャーチャブルと読める部分があり、本体にセットした状態でACアダプタを刺すと充電される仕組みのようだ。


いもうとさまは早速ハリネズミが疾走するゲームに着手。


小気味よいリング取得SEを響かせてステージを駆け抜けている様子。


姫さまは隣に座って観戦を。


これ、全員分強請られるのではとちょっと身構えたのだが、さいせいくんRXで移植ゲームがプレイできるというので問題はなさそうな。


ちゃんとしたライセンス製品だというのだが、どうやってライセンスを取得したのか割と疑問である。


双子に裁量権のある例のブラックカードにそんな機能はついていないとおもいますし。


よくよく聞いてみると地球側に置いてある据え置き機をリモートで操作しているとの事。


まぁ、それなら大丈夫か…大丈夫なのか?


後は持ち出しが成功するかの検証ですが。


ああ、例の金ぴかメダルの鑑定をしなくては。

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