カタハマ山頂神社の調査現状について聞く勇者
昨晩は「おおえだちゃんのおうち」で一泊した僕達。
そのままタングラート城の大広間へと通された。
朝ご飯は炊いたシャリに焼き魚、そしてミソ汁。味噌じゃなくてミソというのがミソだ。
こちらでは何と呼ばれているかは謎だがどうみてもアサリの入ったミソ汁。
後はお漬物が少々といういわゆる旅館の朝食メニュー。
これで納豆があれば最高なのだが、こちらの世界での地位は限りなく低いらしく、大黒屋さんでもごくわずかに扱うのみだとか。
タングラート国民ですら「ナットウ?」と聞き返してくるくらいで。
無い物に文句を言っても仕方ない。
姫さまは若干興味を持っているようだが、ひめゆぶの中でも厄介者扱いされているらしい。
主人公が納豆を食べるシーンで姫様が逃げ出したというシーンがあるとか。
まぁ、あの匂いは慣れないとダメだろうし。
そういえばシロさんが納豆を食べているという様子が思い出せない。
さすがに良いところのお嬢様だし、食べなかったのかもしれないが。
みなさん黙々と朝食を頂いておりますが、視線はある一定の方向を向いている。
僕が夕べと言うか今朝、DSOVRから持ち出した例のゲーム機だ。
そのゲーム機が良い隠れ蓑となってソネッタさんのペンダントに関しては今のところ言及されていない。
このままバレずに済めばよいのだが、なんというか存在感がすごいんですよ。ペンダントが。
姫さまはなんとなく分かっていていつ切り出そうかミソ汁を口にしながら考えている様子。
ほうれんそうが大事なので先にネタばれしておいたほうが良さそうな気もしてきた。
ちなみに箸休めにほうれんそうのお浸しのようなものもついています。
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朝食が終わり、現城主さんとのお話が始まった。
話題はカタハマ山頂神社の調査状況。
古文書はあらかた発掘が終わり、今は内容を紐解いている最中という。
解析に当たってさいせいくんRXの古代言語解析機ベータ版が活用されている。
これは以前発見された「らぶれたー」の解読の為、現在判明している古代言語を詰め込み、その形状から意味を推測するというAIシステムが搭載されている。
これによってクロスワードパズルのような虫食いの文章が生成され、虫食い部分は前後の文章から自動的に合成されるという機能を使用。
全体を通して意味が通るような文章に整形され、その後さらに翻訳結果と照合し矛盾点を洗い出すという学習方法を取っている。
人間がやったら気が遠くなるほどの試行錯誤が必要になると思われるが、そこは双子の作ったAIシステム。
元となったのは以前修復をした狸族の隠れ里にあった汎用型AI。
巨大な狸の置物めいた大型マシンは空間圧縮技術により30センチほどの立方体となり、バックアップを含め、2台体制で里のシステムを回している。
そして中の人格は汎用人型フレームに生体スキンを被せた人造人形をインターフェースとした。
これにも僕の趣味嗜好が反映されたのか、美少女型となっている。
そういえばあの隠れ里にも長い事顔を出していないので覗きに行かないと…。
その人格を成すコア部分をそっくり外し、無人格のAIとして複数個所に分散設置。
亜空間を利用した建物の設計なども肩代わりさせ、双子製作所のメインコンテンツと言っても過言ではない。
「今のところは当時の状況を記録した日誌のような物しか…」
相変わらず謎の年代と月、そして日付も50日まで確認できているという。
今の暦とは全く異なるサイクルで動いていたのは確かだろう。
結局のところ、あの神社がいつ作られ、いつ倒壊したのかは分かっていない。
せっかく皆でタングラートに来たので、あとでティー達に会いに行こうと思う。
境内で見つけたという本人曰く「記憶のかけら」も気になりますし。
城主さんとの話し合いは大勢で参加しても仕方ないので、ほとんどの皆さんはスイートに戻って僕が持ち込んだ例のゲーム機を解析している最中だ。
あれを40人あまりで遊ぶのはちょっと無理があろうかと思いますが。
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「なんというかゲーム機に対する冒涜感がすごいな…」
数本ついていたソフトは遊びつくされ、今はアナログチューナーが刺さっている。
そして画面に表示されているのは他社コンソールのゲーム画面。
双子製作所はコンバーターを新たに製作し、地球にあるゲーム機の画面をハンドヘルドゲーム機に表示させるという非常に謎な遊びを展開していた。
画面ならさいせいくんRXのほうが百倍は見やすいと思うのだが。
「「どっとのつぶれぐあいがちょうどいいなの」です」
レトロゲームはレトロな画面で遊ぶのが良いらしい。
ドットがつぶれすぎて自機と敵弾の区別が殆ど出来てないようですが、双子にかかればあたらなければどうとでもない的な感じに。
ちなみにゲーム機に次のコンシューマーズを探すためのヒントは隠されていない様子。
何かしらの手掛かりが掴めればと思ったのだが。
と、突然ゲーム機の画面に砂嵐が。
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「「のっとりなの!」です!」
今時アナログ周波数帯で電波ジャック?それ以前にここにはそんな物は存在しない。
自動的にチューナーダイヤルが回転し、とある周波数へと変更された。
画面は砂嵐から暗転。目を凝らすと人のシルエットのようなものが見える。
『コンシューマーズをもとめしものよ、つぎのコンシューマーズのありかをつたえよう』
とテキストが表示された。
画面がワイプされ、表示されたのは緑と茶色、そして水色のRPGにありがちなマップ。
どこかの大陸を示しているようだが…。
その大陸に赤い旗が次々と突き刺さっていく。
その数は14本。
今見つかっているコンシューマーズは2台。つまるところ残りの14台のありかが示されているということか!
姫さまは早速すまほーちゃんで画面を撮影。
『えらばれしものよ、16だいのコンシューマーズをあつめきゅうきょくがったいを』
メッセージが消え、先程映していたゲーム画面へと戻った。
ちなみに僕も今の映像を記録している。
しかしこの地図、どこを示しているんだろうか。




