表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2142/2393

海岸での昼食会と勇者

シロさん。境界の地で海岸バーベキューはやったけど、砂浜に座り込んでお弁当を広げるのは多分初めてではなかろうか。


たしか高校一年の時に遠足で近所の海岸に行きお弁当を使って帰ってくるだけという行事があったが当日は風が強く、おにぎりもおかずも砂まみれになった記憶が。


皆、風の当たりにくい堤防の影に隠れて急いで食べたんだっけなとふと。


ちなみにシロさんは高校二年からの留学だったのでその行事は未体験となっている。


今日は運のいいことにほぼ無風で砂も飛んでこない。


精霊だまりから何人か精霊が参加し、アクアさんのお見送り会といった感じになった。


もちろん彼女達にもお弁当をお出しし、分け合って食べてもらっている。


「エイト、コナモンはダメだからな」とマイアさんから何度も釘を刺される。


厳密に言えば今食べているバイオプラント産のBLTも原材料コナモンなんですけれど、何故かコナモンに分類されないという。


「いいお天気にゃ!」


基本的にこの世界というかこの領域ってあんまり雨が降らない印象なんですよね。


魔導結界によるものかも知れませんが。


ただ、一度降り出すととんでもない量が降ってくるので3日ほど外に出られないという事も。


お天気の謎にも迫りたくてドローンを日々アップデートしているのですが、情報収集結果は今一つといったところ。


アクアさんが長から引退したとはいえ、こことのつながりが消えるわけでは無いのでタングラートに用事がある際は一緒に来ることを伝えた。


多分明日も「おおえだちゃんのおうち」調整でお伺いすることになりそうですけれど。


---


「サブロー!おせんたくの魔導を掛けるにゃ」


アヒルちゃんエアカー乗車前に服に付いた砂をシロさんのおせんたく魔導で飛ばしてもらう。


僕自身が下位精霊に直接依頼してもよいのだがシロさんは「わたしがやるにゃ!」と言って聞かない。


「どりあーどもやる」といい、彼女も抱き着いてきた。


ヒールと違って魔力が干渉することは無いのだが、威力が増したおせんたく魔導はシロさんのメイド服を翻し、おぱんてゅらさまが全開となった。水色のレースですか。


砂浜で誰も見ていないので当人はけろっとしてますが。


ちなみにどりあーどさん、お仕着せの下はいつものバニースーツなので特に問題は無い。


「お屋敷に入る前にもう一度やるにゃ!」


まぁ、大丈夫だとは思いますが。


これがみっちゃんさんとなると服をひん剥いて逆さに振らないとならない。


何故あそこまで砂まみれになるのか、一度観察していたのだが結局謎のままでした。


今から帰るとライスリッチフィールドに到着するころには神社解放時間が終わると思われるのでそのままお屋敷へ飛ぶことにした。


帰りの道中は魔獣の出現が無いか監視しながら。


---


お屋敷に入る前、シロさんとどりあーどさんに抱き着かれておせんたく魔導を掛けてもらっていると丁度姫さま達が戻ってきたところ。


姫さま、なりませぬ判定を出そうかちょっと悩んでから「シロさん、おせんたく魔導は抱き着かなくても…」とちょっと弱気のなりませぬが出た。


「サブローは魔力が多いからこうしないとおせんたく出来ないにゃ」ともっともらしい事を。


ヒールなども効きづらいので抱き着いてもらうしかないのですが。


皆さんも各自庭先に出ておせんたく魔導を。


おそらく神社を出る前にも掛けていると思うのですが、お屋敷の中に極力ほこりなどを持ち込まないための儀式みたいな感じで。


ハマトーメン村にある調剤小屋のようなエアシャワーを導入しようかとも思いましたが、みっちゃんさんを除いてみなさん普通におせんたく魔導が使えるので設置は見送った経緯がある。


みっちゃんさんはフィリーの助けを借りておせんたく魔導を。


早いところみっちゃんさんの分身を集め、本来のみっちゃんさんを取り戻さないとならないのですが。


彼女が力を分散させてまでも自らの世界への帰還を取りやめた理由を聞く必要が。


「エイトくん、おねえさんもはやく元に戻りたいと思っているのよ」と。


そんなことを言うご本人はあまり危機感のようなものは無く、ぐうたらと過ごしていらっしゃいますけれど。


今夜も日の出荘へ泊まることが確定しているので御夕飯を食べたらまた移動となる。


---


今日は僕だけすこし早めに移動し、日の出荘2階のラウンジに謎PCとヘルメットのセットを準備。


今夜は一緒に入ってもらう予定だが、僕達が来なくても温泉ホテルを利用できるよう設定を行う。


当面の間、利用できるコンテンツは温泉ホテルだけとした。


ヘルメット同士の紐づけを行い、同じコンテンツ内に入れるよう調整。


アミューズメントビルは一度様子を確認してもらってからにしようと思う。


アヒルちゃんから次々と出てくる謎の物体に目を丸くする日の出荘のみなさん。


使い方は明日以降に説明すると伝え、いつものように最上階へ移動をしてもらうことに。


---


「今夜もおじゃまします」


「未来も来ておるぞ」


夕べはいなかったうちの妹さま。


「おにいちゃん!」


まだ十六夜さんのスカート下から出ていない状態で妹さまがお腹の上に!


「ぐえ」とアヒルちゃんのような声が出る。


「おんせんいこう!」


「行きたいけれどこれじゃ身動きが」


ちなみに今日のおぱんてぃらさまはまたしても魔法少女シリーズから。


某ハ〇ーンさまにそっくりと噂されているレジェンドの方。


しかし、このおぱんてぃらさまのデータはどこから降ってくるのだろう。


十六夜さんが僕の頭上からずれることで体を起こせるようになり、妹さまを抱きかかえて立ち上がる。


日の出荘のみなさんに妹さまを紹介すると非常に驚かれた。


僕の天涯孤独設定はデフォルト扱いのようで。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本作品を気に入っていただけましたら是非クリックをお願いします
(そのまま投票となります。一日一回有効)

小説家になろう 勝手にランキング

ツギクルバナー
評価、リアクションを頂けると作者が喜びます!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ