表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2080/2390

神社を訪れた二人組の女性と勇者

今日から食事に関してお城から配達されるようになったと聞いた。


毎日お弁当ばかりでは飽きてしまうだろうとオパール王妃が決めたという話でした。


食べてもらうのはお城勤めの方々と同じもの。


国王様も王妃様も毎日特別なものを食べているわけではない。


この前のお肉フィーバーは別として、普段は城勤めの方々と似たようなメニューと聞いている。


それでも日の出荘の皆さんからすればごちそうという事に。


ココナのような扱いを受けていたようなので、雇い主である管理貴族には追加で捜査が入るのか確定らしい。


そして彼女達は村へ戻らないというのもほぼ確定しているようなので、まずは身元の登録からスタートすることになりそうだ。


おなじみの冒険者ギルドでの登録と住所変更届。


今現在の住所は日の出荘ということなるのだが、この場所自体も正式に登録しないとならない。


仮の住まいのつもりでいたのでその辺をやっていなかった。


冒険者ギルド、商業ギルド両方に行く必要がありちょっと忙しい。


姫さま達が学校から神社へ移動する前に日の出荘の登録だけでも済ませることに。


---


「住居としての書類を確認いたしました。建物はヒノデソウ?でよろしかったですか?」


日本語だと微妙に違うイントネーションで伝わるのがもどかしい。


この世界に日の出荘という言葉が無いので近い発音の言葉が自動的に割り当てられる。


僕の名前も英語のエイトに近い感じで呼ばれるし。


商業ギルドで住所登録を行い、住まいとして記載できるようになった。


後は日の出荘の住民を連れてきて冒険者ギルドで異動手続きをすれば完了となる。


『勇者さま、いまどちらに?』


「商業ギルドに居ます。学校終わりましたか?」


姫さまから通信が入った。学校が終わったのだろうか。


『はい!これからジンジャーのお掃除に向かいます』


「了解しました。僕ももう少ししたら合流します」


姫さまと話し終わると受付のおねえさんが書類を差し出してきた。


「こちらが管理書類の写しとなります。なくさないように気を付けてください」


そういえばおおえだちゃんのおうちの登録ってどうなってたかな?


例の長老達とのいざこざでそのままにしてたような…。


トメばぁの新しい小屋もそのままだったし。あと厩舎にしたきのこのおうちも。


ハマトーメン村に行く用事が出来た。


潜水艇の準備もしなくては。


---


一度日の出荘に行って管理人室の金庫に書類を仕舞い、2階の住人に声をかけて神社へと向かう。


通り一本隔てた場所にある神社には既に姫さま達が展開しており、巫女装束姿でお掃除の真っ最中だ。


僕らも早速着替えて清掃に加わる。


既に毎日の行事となっているので特に混乱も起こらない。


大教会から何かしら因縁をつけられそうな気もしないのではないが、国軍が見張りを立てているのでそういったことも起こらない。


と、思ったら少し動きがあった。


鳥居の前で何かしらもめ事?が起きているようなので様子を見に行くことに。


もちろん深緑の慈悲を身に着け、護衛としてシロさん、どりあーどさん、ござる侍の3人も加わった。


---


「何かありましたか?」


見ればいかにも冒険者と言った感じの女性二人が話があるといった感じでこちらを見ている。


「こちらの建物の管理者と話をさせてほしい」と女性の一人が口を開く。


すこしぼさぼさの茶髪を肩くらいまでのばし、瞳の色も茶系統。


厚手のインナーの上に体にフィットした薄い皮鎧を身に着けており、ショートソードらしきものを左腰に佩いている。


もう一人は少しくすんだ金髪。カイトシールドだろうか、厚手の帆布を張った盾のようなものを背負っていた。


身長は二人とも160センチ前後、ブーツのかかとがちょっとあるので170近いだろうか。


「月読神社の代表、預言書の勇者です。ご用件をお伺いいたしましょう」


この二人からは特に悪意を感じない。大教会の手先と言うわけでもなさそうだ。


「私はレイブン、こっちはシルヴァ。この建物の事で話が」


茶髪のほうがレイブン、くすんだ金髪がシルヴァというらしい。


「神社は一般公開前で中に入っていただくわけにはいかないので…冒険者ギルドに行きましょうか」


日の出荘でも良いのだが、立会人がいる場所で話を聞いたほうが良いだろう。


僕の護衛の3人と一緒に冒険者ギルドへと。


ついさっきお伺いしたばかりのような気もしますけど。


---


談話室の一つを借り、冒険者ギルド職員立ち合いの元で話を聞くことになった。


「では、改めて…」


「以前、魔導結界の外であの建物に似た古代遺跡を見たことがあり、気になって…」


「魔導結界の外?」


この二人、意外と冒険者レベルが高いらしい。見た目に騙されてはいけないパターンだったか。


「そのお話、お値段を先にお聞きしても?」


情報はお金である。タダで聞くわけにはいかない。


「いえ、お支払いをするのはこちら」と彼女達が。


あの建物は一体何なのか。どういった意味があるのかを聞きたかったそうで。


神をまつり、祈りをささげる場所であると簡単に説明を。


「レイブン、私の見立てがあっていたでしょ!」とくすんだ金髪の女性が。


魔導結界の外の神社か…調べる場所が増えた気がする。


ひとまず僕の方の対価は不要と言う話をして、彼女達から外で見たという神社の話を聞くことに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本作品を気に入っていただけましたら是非クリックをお願いします
(そのまま投票となります。一日一回有効)

小説家になろう 勝手にランキング

ツギクルバナー
評価、リアクションを頂けると作者が喜びます!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ