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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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保護した女性達の話し相手となる勇者

朝食が終わり、うちの子達はそのまま学校に行くと連絡が入ったので僕は別行動となった。


既にオパール王妃は公務に戻っており、僕は夕べ保護した方々の事情聴取を見守るというお仕事をしている。


何名かのバラの騎士が新たに訪れ、一人ひとり時間をかけて話を聞く。


感極まり、涙を流して説明をする少女の姿もあり、どうしたものかと思案。


「すこし背中に触れても?」


気持ちが楽になるよう、癒しの力をすこしずつ流すと顔色が良くなっていく。


ちなみにユークレスさんには写真を送っていない。


もふもふの方々にトラウマを植え付けるような荒っぽい癒しの力は封印していただかなければ。


あとで怒られるかもしれないが、彼女達の事を思えばそのくらい。


---


「エイト様、これより各管理貴族の元に事情聴取のため兵を出します」


お昼ちょっと前にオパール王妃直々に僕の元へと知らせを持ってきてくれた。


あの場にいた管理貴族とその管理貴族を束ねる上位貴族。


計20か所あまりの捜索となるようで大規模な出兵となった。


もちろんマーガレット隊長の姿もあり、彼女は後方で指揮を執る。


元締めはオパール王妃となり、各捜査班には簡易型のすまほーちゃんを持たせ、随時連絡が取れるようになっている。


僕はといえば保護した女性達の話し相手という大役?を仰せつかっている。


まずは漁船の押し戻しが無くなった件を話したのだが、誰一人として知らなかった。


ライスリッチフィールドにも知らせは届いているはずなのだが、雇い主である管理貴族からはそういった話は一切されてないと。


これは意図的に情報が隠されていたと疑うしかない。


押し戻しが無くなれば彼女達が屋敷で働く理由もなくなり、村へ返さなくてはならない。


やはりタダの働き手くらいにしか扱われていなかったのだろう。


しかし、なにか女性受けするような話をしろと言われても何も思いつかない。


お昼はこちらの世界のパスタが出たのだが、若干のアレンジがされている。


すこし地球よりの味付けとなり、おそらくだがバイオプラント産のお弁当を厨房担当の人が食べたのだと思う。


皆さん、ちょっと不思議そうな顔をして黙々とフォークを動かしているので、僕の世界の技術が使われていると語ると話に食いついてきた。


今はお昼ご飯に集中していただきたく。


お昼ご飯の後はあちらの世界について少しだけ語る事に。


とっかかりがパスタというのもアレですが。


---


「ぐえ」


アヒルちゃんから取り出したキャスター付きの大型モニタで当たり障りのない地球の観光名所などを映し出すと皆さんの目の色が変わった。


僕と言う存在はお披露目の際にふんわりとした情報だけが拡散していったようで、彼女達のいた村には遠くから勇者と言う人が来たくらいの解像度で伝わっていたらしい。


勇者の存在については預言書が書籍を使って広めるという手段を講じたのだが、末端の村々までにはあまり届いていなかった。


そもそもが本を買えるほどの余裕もなく、本があっても文字が読めないという人が多数。


たまに酒場に来る吟遊詩人が勇者の活躍を語って行ったりもするが、そもそもそういった酒場もある程度裕福な街にしか存在せず、村にもたらされるのは土産話程度。


僕と言う存在を見たのが夕べが初めてという人ばかりだった。


ライスリッチフィールド内でもそんなに活躍してないですし。


そんなわけで、僕はどういう場所から来たかというのを説明しているうちに割といい時間となった。


「エイト様、少しよろしいでしょうか?」


オパール王妃が手招きするので何事かと思い、女性達には地球の名所めぐりの動画を見てもらうことにして一度席を離れることに。


ちなみに護衛兼お世話役として隠密メイドさんが控えているので問題は無い。と思いたい。


彼女もまた画面にくぎ付けとなっていらっしゃるので。


---


「管理貴族の捜索はほぼ終わりました。やはり無届で使用人を使っていたようです」


迎賓館の別室に連れてこられた僕は捜査の状況を聞かされ、悪い結果が出たことを知った。


「彼女達はこのまま国の預かるところとなり、出身地へ連絡を取った後に送り届けることに」


今日の捜索で新たに無届の使用人が何人か見つかっており、彼ら、彼女らも身柄を保護してきたという。


今は別の場所にいるというのだが。


「分かりました。出身地からの回答待ちということですね」


「ただ、迎賓館に留めておくのも…」


たった今は用途外使用となっている。


貴族から見れば一般人が迎賓館にいるのはどうかという話が出てきてもおかしくはない。


「お屋敷に来ていただくのも肩身が狭そうですし…住む場所を建てますか?」


神社のそばにまだ空き地があったと思うので、そこに空間圧縮マンションを一棟建てれば問題ないだろう。


入居者は性別で分けて…もしかしたら夫婦もいるかもしれないのでそれは個別対応を。


長期滞在は考えなくても良さそうなのでワンルームのシャワートイレ、簡易キッチン付きくらいで。あとは冷蔵庫や洗濯機も欲しいかもしれないがその辺は後から生やせばよいだろう。


食事はひとまずバイオプラントのお弁当を食べてもらうか近所の食堂を利用してもらうか。


神社周辺に食堂ってあるのかな?あの辺は人が住んでいないという話だったし。


ひとまず双子に、いや、姫さまに連絡を取ってマンション建築の話を進めることに。


オパール王妃にはこの場で承諾をもらっているので問題は無い。

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