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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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2014/2391

どりあーどさんの治療士登録と勇者

ちなみにどりあーどさんの今の恰好はバニースーツの上にお仕着せを一枚羽織っていただいている。


周囲への刺激が強すぎるので外に出る際はなるべく来ていただくようお願いした。


お仕着せも通気性の良いもので防御力は皆無に等しい。


まぁ、どりあーどさんの強さに比べたら標準の防刃お仕着せなどあってもなくても問題ありませんが。


受付カウンターに向かい、冒険者証を出して書き換えの依頼を。


「治療魔導が使える方はギルドからの呼び出しに応じていただく場合がございます。その点ご了承願います」との事。


大規模討伐などで治療が追いつかない際に呼び出しがあるかもしれない程度の但し書きとなる。


過去そのような事例はそれこそ魔獣大戦時代にあったくらいで、記録されている中では無いというので。


まぁ、何かあれば僕が出ることになるので一緒に向かうのだが。


改めて魔力傾向を測ると光と水のサインが出た。


おそらく治療魔導に目覚めたことで傾向が変わったのだと思う。


僕も久しぶりに計測したが相変わらず魔力傾向はニュートラルのまま。


魔力放出、魔力深度共に測定不可となっている。


ちなみにどりあーどさんも同じような感じだ。


元々が木魔獣ということもあり、加えて古代遺物によって魔力が活性化されておりうちの子達の中でも特に魔力量が多いほうに入る。


ひとまずどりあーどさんの登録が終わったところで解散となり、お屋敷に戻ることに。


先程と同じように両手と背後に花というスタイルで冒険者ギルドを後にしたのだが、深緑の慈悲を着ていない僕はモブ扱いなのでギルドにいる冒険者からひそひそと陰口を叩かれることに。


「サブロー、ちょっと〆てくるにゃ?」


「シロさんがいうと命の危機があるので自重してください」


「残念にゃ」


とかいいつつ、ギルドのホールに向けて殺気を放たないでください。


しかしすごい精密なコントロールだな。


陰口を叩いていた冒険者にピンポイントで喰らわしているようで、あちこちから汚い悲鳴が聞こえてきた。


もう外に出てしまったので中の惨状は分からない。


多分お掃除の魔導が必要な事態になっているのではと。


「サブローはお人よし過ぎるにゃ。そこに惚れたんだけどにゃ」


「どりあーども惚れる」


「殿、拙者も惚れておりますぞ」


夜の城下町で良かった。


人通りの多い場所でやられたら社会的に危ないところだった。


4人でわちゃわちゃしながらお屋敷へと戻ることに。


---


「このメンバーだけでお風呂というのも珍しい気がする」


皆さん入浴済みで僕達4人だけがお風呂場にいる。


というわけでもなく、アヒルちゃんも一緒だ。


「今日はシロがサブローの背中を流すにゃ」


シロさんだけでなくどりあーどさんやござる侍も参加し、くまなく洗われる僕。


「シロさん、どさくさにまぎれてお腹をつままないでください」


「そういえばお肉なくなったにゃ」


腹筋は割れてこそいないが余分なおにくさまはすっかり影を潜め、普通となっている。


歩くことが多くなったし、なによりお子様達の相手をしてカロリーを消費するという話も。


「高校時代に戻ったにゃ」


まぁ、あの頃は普通でしたからね。何故シロさんが僕のおなか事情を知っているかと言えばスキンシップの範囲内でお触りされてましたので。僕が。


仕事のストレスからやや過食気味で運動も妹さまの世話程度しかしてなかったですし。


こちら来たばかりのころ、姫さまにおなかのおにくさまを摘ままれたことがありましたが。


多分マッスルキングさんと比べていたのかもしれないが。


マッスルキングさんは摘まもうとしたら指が折れるのではという感じの鍛え方ですし。


みなさんをお待たせしている関係で今日は少し早めに上がることにした。


アヒルちゃんはのんびり浸かっていたいというので派遣メイドさんに後を任せることに。


溺れることは無いと思いますが念の為。


---


「勇者さま!」


巨大ベッドの上で車座になって話し込んでいた姫さまが僕に声をかけてきた。


「今日もお願いします」ということで境界の地へ向かうことに。


ココナも随分と打ち解けているようで、皆の話に混ざって笑顔を見せている。


いつものようにアルマの匂いチェックを受けたのだが。


「シロさんっぽい匂いがします。お風呂から出たばかりなのにどうしてですか?」


お風呂あがってから腕組んで来ましたし。


今日はスキンシップ多めなんですよね。


「サブローからシロの匂いがするのは問題ないにゃ」


僕は肉食獣に睨まれた草食系という感じでがくぶるしている。


シロさん、時々猛獣みたいなオーラを出すので本当に怖いのですが。


「とりあえず境界の地に行きましょう。話はあちらで」


十六夜さんに先ぶれを出し、精神転移を行う。


ちなみに一部のお子様達は夢の中だ。


あちらに行けば目覚めるだろうけど。


---


「どうも昨日ぶりです。お変わりはありませんか?」


「毎度この体勢となるのがしんどいが」


ログイン時、僕の顔を跨いだ形になるのでちょっと大変との事。


今日のおぱんてぃらさまはごく普通のしろぱんてぃうすさまでした。


いつも通り十六夜さんのスカートから這い出すと何故か姫さま達が僕を取り囲んでいた。


「勇者さまとシロさんにお話がございます」


「シロはお酒を飲みたいにゃ!離すにゃ!」


逃げようとしたシロさんは捕まっている。


本気を出せば振りほどけるのに何故か捕まったふりを。


まぁ、おやくそく的な物でしょうか。


先程のシロさんの匂い事件は境界の地でも取り上げられることとなった。


僕はココナのお世話があるのに。

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