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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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土地神、決意する

勇者の罪状が気になります!

夕方前、僕が針のむしろで裁判を受けていると護送馬車の一団が到着した。


同行していたマーガレットさんとサバンナさんから今朝起こった体の変化について話があった。


精霊女王の話を若干端折って説明すると、サバンナさんがすごく食いついてきた。


僕が魔力を流した人に何らかの変化が出ていたようで、サバンナさんはどうやら一時的に山脈が育ったらしく、永続的な効果は無いのだろうかと真剣に悩んでいる。


通りかかった精霊女王に聞いてみたが、8000メートル級の山脈をそらしながら「わらわは知らぬ」とわざわざ火にテルミットを投下していくものですから、サバンナさんの眉間にびしびしとしわが寄ったりもしました。


サバンナさんの機嫌を直すために、あたらしくなった赤竜王などを見せて気を紛らわせてもらった後、護送に備えて準備を行い、その日はお開きとなりました。


僕の裁判?明日に持ち越しだそうです。


夜、バラの騎士団や魔導士の皆さんに体の変化を聞き取り調査しながら携帯食をもむもむしていると、ルラーニャの両親がやってきた。


今朝からルラーニャの様子がおかしいので、僕に見てほしいという。


両親の後ろからルラーニャがもじもじと顔を出す。そして、干し肉を調達して僕のひざの上によじ登ってきた土地神さまと目が合った。


「んにゃ?」


「あ…あたしがいる!」


二人はじっと見つめあい、お約束のように腕を上げたり体をねじったりと一通り気の済むまでミラーごっこを試した。


ルラーニャの両親は自分の娘が二人いるのを見て固まってしまっている。


「ちょっとすいません」


僕は土地神を首根っこホールドし、後ろを向いて小声で話す。


「土地神だと知られたらまずいんだよな?」


土地神はこくこくと頷く。


「それじゃ、適当に話をでっち上げるから合わせるんだ」


首根っこをつかまれ、空中に浮いたままグッとサムズアップする土地神。それは溶鉱炉に入るサインだ。


僕は、通りすがりの精霊がルラーニャの体を借りて村人の危機を救う手助けをし、その精霊はルラーニャに乗り移っていたためにしばらくこの姿のまますごさなければならない制約を受けていると、すごく適当なことを話した。


両親はうんうんと頷き、ルラーニャは村を救うために自分が操られていたと知り、とりあえず納得してもらえたと思う。


お風呂の一件は僕が抱きかかえて運んでいるあたりを覚えていたようで、それで恥ずかしくなって逃げたとあとからこっそり聞かされた。


---


そうです。その後は、おふろですよ。


僕が魔力を流すといいことがあると分かっているのですから。


外に音が漏れないお風呂でよかったです。


バラの騎士団と魔導士のみなさんのあられもない姿を量産し、テスラとランサーさん、ソネッタさんの背中を流した後、僕の前に姫さまが立ちふさがる。


「勇者さま、覚悟はよろしいですか!」


「おう!」


姫さまとサフラン vs 勇者の無制限一本勝負が始まった。


まずは姫さまとサフランが僕の背中を流す。


姫さまの魔力は以前よりだいぶ強くなってはいたが、それでもまだまだという感じだ。


サフランも負けじと僕の背中をこするが、手つきがどうもぎこちない。


「よし交代!」


僕はまずサフランの背中を流す。


「ふっ!んっ!」


サフランが両手で口を押さえて、背中から流れてくる魔力に必死に耐える。


すごくいけないことをしている気がする。ランサーさんの目つきも怖いしこれ以上は危険と判断し、姫さまとバトンタッチさせる。


姫さまは普通に洗ってもまったく反応が無いので、今日はすこし緩急をつけて魔力を流してみる。


「勇者さ…ま…。すごいです!」


精霊女王の分身が進化したためか、姫さまの魔力の波が見える気がする。それに合わせて僕の魔力を調整すると、姫さまがもぞもぞし始めた。


「はーいおしまい!」


ソネッタさんが好奇の目で見ているのでさくっと終了した。


ところでこれは勝負だったのだろうか…。


双子ともえの面倒を見ているところに土地神さまが現れた。そういえばまだ洗っていない。


この惨状を見て土地神さまはどうするのだろうと思ったら


「勇者さま、洗ってほしいにゃ!」


僕は土地神の決意を無駄にしないよう、丁寧に洗った。


そうしてまた、しかばねをひとつ積み上げたのであった。


※精霊女王と地精霊はのんだくれのため未参加です。

土地神はこの後、別の決意をします。


---

11/1 typo修正縞々

護送馬車の一段→護送馬車の一団

あと若干の修正など

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