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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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時には道に迷うことも必要?

急に現れた精霊女王の目的とは!

僕の背中に山脈をふにょんふにょんと押し付けながら二十歳モードの精霊女王が話しかける。


「わらわを差し置いて悪者退治とは、エイトはひどい男だ」


背後から首に巻きつき、回転しながらいきなりお子様モードに変身すると、僕のひざの中にすぽんと納まる。


「えいとー えへへへへ」


それを見ていたソネッタさんの目がちょっと怖い。


「そういえば、えいと」


「なんですか?精霊女王」


話しづらいのかいつもの十六歳モードに変化する。その状態でひざの上はいろいろと…


「こちらに来る途中、ゴーレムと術者の一団に遭遇したのだ」


僕はあわてて立ち上がろうとするが、精霊女王にたしなめられる。


「話の続きを聞くのだ。同行していた地精霊に落とし穴を作らせて埋めてやったのだ」


ロードランナーか!


「埋め切れなかったゴーレムは自動人形オートマタのクレスティーナがすべて片付けた」


念の為にその現場まで案内してもらうことに。


ソネッタさんとテスラには警戒の為、村に残ってもらう。


---


夜道を暗視モードで進む赤竜王。


赤竜王がゆれるので姫さまとサフランが目を覚ます。


「ふあ…精霊女王さま?」


「おはようシルフィール」


まだ夜中だ!


寝ぼけた姫さまは伸びをしようとして、コクピットの天井に頭をぶつけた。


「ふみゃ!」


サフランはランサーさんの膝枕で寝なおしたようだ。なかなか肝が据わっているというか・・・。


ちなみに双子ともえも熟睡中だ。


精霊女王がここにたどり着くまでの話を聞いている間に、問題の場所へとたどり着いた。


---


そこには地精霊とオートマタのクレスティーナ、そして目つきの鋭いメイドことカレラさんもいた。


カレラさんが申し訳なさそうに言う。


「勇者様の向かった村までの道案内を頼まれたのだ…」


つまりは迷ったらしい。


精霊女王は僕たちが出発した直後に「自宅」のドアを通って視察という名の息抜きにやってきたという。そこで僕がリンダール村に向かったと聞き、カレラさんに道案内を頼んだというのだ。


幸か不幸か、迷った先で小型や中型のゴーレムをつれた黒ずくめ外套の団体を発見、先回りして落とし穴を仕掛けて奇襲。現在に至る!という感じだ。


術者はカレラさんが無力化してぐるぐるに縛られている。


僕は半分埋まったままのゴーレムからコアを抜き取り、土に還す。ゴーレムコアコレクションが充実していく。既に数十個もあるのだが。集めても今のところは何も完成しない。


---


「偽勇者一人に全滅させられた!ふざけるな!おまけに村も取り返されただと!」


薄暗い部屋でゴーレム全滅の一報を聞かされた黒髪の女性は、乱暴に机を蹴り飛ばす。


分厚い無垢材で作られた高級そうなな机は木っ端微塵となった。


机に積み重なった大量の書類が部屋中に撒き散らされ、報告をしていた黒ずくめの外套にも降り注ぐ。


ゴーレムが全滅した原因の一端が、自分の妹にあることなど知る由も無い。


こうして、黒髪の女性(姉のほう)は偽勇者をさらに憎むのであった。


---


簀巻きにした外套を現地で作った即席のそりにのせ、オートマタに引かせてリンダール村に戻った。


赤竜王で引こうと思ったが、力の加減が難しそうなのでやめた。


このゴーレムの集団が本隊だとすれば、村への襲撃は回避されたと考えてもいいだろう。油断は出来ないが。


ほどなく村の入り口が見えた。


「勇者さまにゃーーーーー!」


既にお子様は寝る時間だというのに、ルラーニャが手を振っている。他の村人も何人かいた。


村の人達が食事を用意して待っていてくれたのだ。


---


温かい食事を楽しみながら、村長に街道にいたゴーレムを倒したことを話す。


ルラーニャは僕のひざの上が気に入ったのか離れようとしない。


もえはすこしだけ不機嫌そうな表情で僕の隣に貼り付いている。


姫さまと双子は食い気が勝っているようで、ルラーニャが採ってきたきのこを使った雑炊をはふはふしている。


お騒がせ妖精もいつの間にか子供たちに混じって獣肉にかじりついていた。


そんなダメ妖精とふと目が合った。


「もーふ、ももふももふふもふ」


意訳すると、「エイト、肉うまいから食べなよ!」のようだ。


ふと精霊女王と地精霊を見るとちゃっかり二十歳バージョンに変身してお酒を飲んでいた。オートマタのクレスティーナが村人にもお酌をして回っている。


これで生気もとい魔力さえ吸われなければ。用心に越したことは無い。


「あっ!」


ひざの上の猫耳女児に持っていた串焼き肉と一緒に指をかじられた!この子も魔力を吸うのだろうか。もしかして猫又?


ランサーさんとサフランは魔族の人達の世話をしていた。


気になったので様子を見に行く。例のゴーレム犯のことを詳しく聞けたらと思ったのだが、洗脳の影響があるのか、あいまいな返事しか返ってこない。


そして一人、残念そうな顔をしているのがカレラさん。


懐に焼きたての串焼き肉をたくさん抱えて城に戻るところだった。捕まえた黒ずくめの外套を護送するための手配をするという。


帰ったら何かで埋め合わせをしよう…。


僕たちは城からの応援が来るまで、村に滞在することとなった。

この村にも温泉があるようです。


---

10/27

起きたはずのサフランが熟睡していることになっていたので寝なおしたに修正しました。


10/28

このゴーレムの集団が本体→このゴーレムの集団が本隊

誤字指摘ありがとうございます!

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