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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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魔導制御

とりあえず、双子が主人公で間違いなさそうです。

「ふご」


深夜、「境界の地」から戻った僕を待ち受けていたのは、目の前に広がる白いおなか。


ちなみに「境界の地」にいる間も体はこの場に残るらしい。「境界の地」にいるときの僕の体は…。深く考えてはいけない。


「またか!」


顔に張り付いた妖精を引き剥がす。


ソニアの寝相はどうしてこんなに悪いのか。


手近にあったタオルでソニアの手足を軽く拘束し、ベッドの脇に放置して寝なおすことにした。


---


朝、朝食を済ませてから、例の青いロボットが使っていそうなシフトゲートと呼ばれるドアをくぐって、エリーゼスさんとエランを本屋のある空間へ送り届けた。


エリーゼスさんに魔導関連の本を探してもらうようお願いし、その代わり、勇者本シリーズの新刊を渡すことにした。


本屋に持ち込まれた勇者本シリーズは、何故か中途半端な巻で止まっており、続きが読みたいというお客からの要望があったという。


本は僕が持っていくことになると思われるので、道順を覚える必要があった。


ちなみに僕は本屋のある空間から別の空間へは行けないようだ。どういう制限なのかは謎だ。うっかり外に出てしまって戻れなくなるのも怖い。いや、この場所でさえも危険なのだが。


二人とも仕事が忙しいようなので、そのまま戻ることにした。


帰りは暗黒空間に落ちることなく、灰色の通路にそのまま出た。どうやらあれはエランの操作ミスだったようだ。


---


十六夜おもらしさんの交換日記騒動が落ち着き、サバンナさんとシルビアさんに例の魔導体系書を見てもらうことにした。


と、ここら辺までが前回と前々回のおさらい。


---


二人とも、本を食い入るように、いや本当に食べかねない勢いでかじりついている。


「エイト様、すぐに国王さまと王妃さまにお伝えしなければ!」


そういって走り出したサバンナさんが一緒に立ち上がったシルビアさんとからまって、ずべしゃー!と転ぶ。


ちなみに足元はふかふかの絨毯なので怪我をすることは無いだろうが、二人ともローブがめくれ、おぱんつ様がグーテンタークしてしまった。


黒のレースにピンクのハイレグ。メモリーしました。以前はもっともっさりしたのをはいていた気がするのですが…。


国王さまが来るまで、僕は庭先に出てテスラと手合わせをして待つことに。竜亜人は血の気が多いようです。


その間、双子が例の本をじっくりと読んでいたことには気がつかなかった。


---


テスラとなんとか引き分けに持ち込み、息も絶え絶えで芝生に倒れていると、いつものマッスルシルエットと巨大山脈のカップルがやってきた。その後ろには魔導士コンビも見える。


「むこど、いやエイト殿!お待たせして申し訳ない!」


早速、問題の本を見てもらうことに。


「この本にはごく一部ですが、失われた魔導に関する内容が書かれています」


それは魔力の制御に関するものらしい。ただし、載っていたのは罪人や捕虜などに使う、魔力を遮断するための枷の構造図だという。


「これを応用できれば、魔力の暴走を抑える効果が得られるはずです。対症療法となってしまいますが…。


遠巻きに見守っていたサニーお嬢様の表情がすこし明るくなる。


シースとレーネが居ない。と思ったら戻ってきた、二人の手には古ぼけた魔導リングが。


あれはアイリスが魔導の練習に使う予備のヒールリングのはず。忘れていったので僕が預かっていたのだ。


「「マスター、これちょうだいなの!」です!」


「あー、それはアイリスが使うリングだから、壊しちゃだめだぞ」


それを見たシルビアさんがポケットから別の魔導リングを出す。


「そちらは練習用の精度の低いヒールリングですので、アイリスさんにはこちらを使っていただければ」


練習用のリングはシースとレーネのものとなった!


「シース、レーネ。そのリングをどうするの?」


しまった…聞くんじゃなかった。


「「こうしますなの!」です!」


「「せいれいさん!こたえてください!なの」です!」


「「えくぜきゅーと!まどおよくせいなの!」です!」


所々、魔導陣が擦り切れたリングが宙に浮いて激しく輝き、くるくると回転しながら新たなマジックスクリプトが渦となって上書きされていく。


リングに宿った精霊が一瞬見えた気がした。


「「かんせいなの!」です!」


そこには先程の安っぽいリングではなく、美しい文様が刻まれた魔導リングがあった。


僕を除いた一同ポカーン状態の中、双子がサニーお嬢様に近づく。


「「サニーおねーちゃんどうぞなの!」です!」


サニーお嬢様は突然の出来事におろおろしている。侍女のルーナがお嬢様の手をとり、リングを装着する。


一瞬、リングが輝き、腕のサイズにぴったりに変形した。


双子は、僕がサニーお嬢様から預かっていた火種用の魔導具を持ってきた。


「え?だめよ!ここで使ったらまたあの光の玉が!」


双子はさぁ!と言わんばかりに魔導具をぐいぐいとサニーお嬢様に押し付ける。


「サニー、庭先に出てやってみようか?」


僕はサニーお嬢様に場所を変えるよう言う。


「そ、そうね、そこなら。もしものときは…」


「わかってるよ!」


もえを呼んで「ザ・シード」を展開した。


---


皆が見守る中、薄暗くなった庭先でサニーお嬢様が深呼吸をして呼吸を整える。


「すー はー すー はー」


僕も一緒に深呼吸してしまった!


サニーお嬢様はぐっと息を止め、火種用の魔導具を人の居ない方向に向ける。


「火種よ!この杖に灯れ!」


一瞬間をおいて、


「ぽっ!」


ろうそくのように小さな炎が魔導具の先端に見える。


その炎はそれ以上大きくなることもなく静かに燃えている。


30秒…1分…2分…。


永遠とも思える時間が流れる。


「火種よ!もどれ!」


すっと炎が小さくなり、見えなくなった。


「お嬢様!」


侍女のルーナがサニーお嬢様に飛びつく!


---


まだ一例ではあるが、魔力異常を抑えることに成功した瞬間であった。


「「マスター!」」


「あるじさま!」


「「リーダー!」」


僕は双子に押し倒され、つづいて芝生の上でようじよ軍団とわんわんズにもみくちゃにされた。


今夜はお祝いだ!お酒は飲めないけど!


前回、魔導士のお部屋で勇者の頭上に降り注いだ下着の山、誰がやったのでしょう。

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