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おっさん、青春 第4章 第5話 ~「猫と時間」~

三日ある。

雷は、そう言った。


――三日。


役所的には、

「余裕がない」だ。


猫的には、

「昼寝三回分」らしい。

「……白丸」


俺は、資料を広げながら言った。


「三日って、短いよな?もう2日経ってしまった。」


白丸は、こたつの縁で丸くなったまま、

片目だけ開けた。

『短いかどうかは、使い方次第だ』

「それ、誰の言葉だ」


『猫』

「……」


白丸は、尻尾だけ動かした。

『人間は“三日”で焦る』

『猫は“三日”で季節を感じる』


あおばが、窓の外で羽を鳴らした。

一回だけ。


鳴いた、というより、合図だ。


「……一日、何もしてない気がする」


俺が言うと、


白丸は鼻で笑った。

『違う』

『人間が“何もしてない”と思う日は』

『自然が一番、仕事をしている』


山は、何も進んでいない。

だが、不思議と焦りはなかった。


窓の外。

雲が、少しだけ動いた。

それだけで、


今日という一日は、

ちゃんと使われた気がした。


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