エピローグ
「なぁ佐伯、乾杯って…できるか?」
「……理論上は可能です。ただし、温度の共有は人間限定です」
「だろ? だから、これは人間の特権だ‼️」
俺が笑ったら、佐伯も笑った。
乾杯‼️
ビールを片手にベランダにでた。
風が吹いた。
街の片隅で、ほんのわずかに、空気が揺れた。
何か光った....部屋の方へ振り向くと
―― テーブルのパソコンが、勝手に起動している。
ディスプレイにうっすら、そしてだんだん鮮明に映ってきた。
《北川幸子ノート 再起動》
……
近くに、小さな羽虫がいた。
小さなハエ、ショウジョウバエ...
透明な翅が淡く光を発している。
その光は、かすかな音ととともに、点滅している。
データでも電波でもない
...モールスだ
―― ナノは生きている
風が軽く俺のほほをなぜるように吹いた。
次の世界が、静かに呼吸し始めたようだ。
第2章 完
第2章 最後までお読みいただきありがとうございます。
思いたって第1章、第2章まで書きましたが、自分で書いていて楽しい時間でした。
よければリアクションいただければ、次の章の励みになります。
本人書いていて楽しいので第3章突入のつもりですけど 笑
第2章は少しシリアス寄りでした。
第3章は、世界観をもっと変態より、笑いよりで
考えています。
12月の中頃に
おっさん、青春 第3章 始まり予定です。
待っててくださいねー
よろしくお願いします!




