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運命のその先へ  作者: 投函
1章 運命のうねりと魔法使い
2/2

魔道具と仕事

ここからが本当の始まりであり終わりである。

幸せにさいなまれ、地獄に愛されるがいい。

「はあ?魔道具?」

「そうよ。魔道具、魔女が作り上げた至高の一品よ。」

僕は疑わしそうに

「で?お前が見つけたって?この村には魔道具なんていくらでもあるぞ?そもそも、お前は魔道具使いだろ?」

そう、この村には大量の魔道具がある。

それもその筈この村はかつて王国であった魔女狩りから逃げてきた魔女・魔法使いまたはその末裔が住んでいる村なのである。

たしか、一人の魔法使い…いや、魔女だったかな?たしか、その人が囮になって、全員を逃がしたんだっけ?追ってきた王国の兵士約10万人を殺して…その人はどうなったんだけ?

まあ、いいか…そして、彼女は魔道具使いである。魔道具使いとは自分の魔力が少ない代わりに魔道具…例えば、杖や魔剣などの扱いに秀でているもののことだ。まあ、こいつはそれに加えて病弱なんだが。

「その私があんたに()()()()伝えてあげてるのよ、その重大さがわかる?」

「ガキの頃からかなりの頻度で説明されてる気がするが…………。」

「うっさいわね。さっきから人の話の上げ足を取ってばかりでいるけど、本当に聞く気あるの?

「人の話を聞かねえ奴の話は聞く気にはなれねえよ、()()()、それにお前が勝手に始めた話だろうが?」

俺はジト目で見つめてきた少女を挑発するように言う。

「それはあんたの話が幼稚を超えて馬鹿らしく…いや、マニアックで…。」

本音が駄々洩れだなあ…まあ、改めて考えてみると16歳の少女に雑草の話はマニアックを超えて狂気的かもしれない、ちょっとは聞いてやるか。

「まあ、それはともかくその魔道具はどんな珍しく、素晴らしいものなんだよ?」

すると、少女は急に眼を光らせ、

「やっぱりあんたも気になるね?!そうでしょそうでしょ!」

急に変わりすぎだろ、まあそれがこいつのいいところか………。

「なんでもあの魔道具は魔女アポミスが作ったものなのよ。」

「なんでそんなことがわかるんだ?」

そもそもそれが何なのかすら俺にはわからないんだが、こいつは昔から自分が大好きなものを最初から提示せずに語り始める。

「それに関してはあんたも知ってるでしょ?私は物の()()を見ることができるのよ。」

「そういやそうだったな。」

この世界には極稀に魔法とは全く別の力を持って生まれてくるものがいる、そしてこいつはそれだ。まあ、それに関しては俺も持っている。

稀にとはいえそれは力と明確に示せる場合のみのことで、この世界の住民はすべて力を持っていると最近偉い学者が発見した、名前は覚えてない。

「そう、そうして記憶を感じ取った結果魔女アポミスが書いたとこの本が教えてくれたわ!ああ!この懐中時計についてる手垢、指紋、視線全部飲み込んでしまいたいわ!」

さすがにきもい。

顔面でごまかせていない。

底知れぬきもさを感じる。

ていうか、懐中時計だったのか………、今までの経験から聞いたことが何倍にも膨張してたどり着けなくなると思って聞かなかったが。

「で、話しかえるけど、あんた魔法を使えるようになるきあるの?」

唐突すぎるだろ………、お前の話の切り替えの早さに全人類ビックリだよ。

「ああ、あるよ。あるにきまってる、俺は憧れの魔法使いになるためなら………。」

「違うでしょ。」

急に目が鋭くなる。

「あんたは絵本の中にいるどこの誰かも知らない奴じゃなくて私たちに憧れてるんでしょ?噓つき。」

「何言ってんだよ?自意識過剰すぎるぞ?お前………。」

「じゃあなんで私と会話の話題が合わないのよ?私は過去の人物のことを多く話すけど、あんたは今ここにいる人たちのことを多く話すわ、あんたが過去の人物のことを話すのは話題を変えたい時だけ。」

「そりゃあ、俺は現実主義者だからなそういうことも………。」

「じゃあ、なんで現実主義者が絵本の中の魔法使いとかいう空想じみた存在にあこがれるのよ?悪を倒し、全員を幸せにし、誰も傷つかない世界を作ったとかいうどう考えても作者の頭がお花畑としか思えない存在に?」

「………。」

「そういうのに憧れてを抱くのは()()()よ?現実主義者じゃないわ?」

「俺はただみんなを助け………。」

「違うわ、現実を見なさい。あんたは私たちと歩きたいだけでしょ?一緒の場所にいたいだけでしょ?そこを認めないあんたは本物にはなれないわ。」



前回から、かなり期間が空きすいません。

何卒よろしくお願いします。。

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