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第14話


 「お前が接触したのは、精神系のペルソナだそうだ。他にも1人被害者がいてな」


 「他にも!?」


 「その子はもう回復して、一昨日から復帰してる。まだ予後回復で様子見だがな」


 「…その子も、記憶を?」


 「いいや、幸いその子は記憶を失っていない。少し後遺症があるみたいだが、健康上は特に問題がない」



 その子は俺と同じ学年で、商業科の生徒だそうだった。東京都第3支部高等学校には6つの学科が存在し、それぞれ【普通科】、【商業科】、【工業科】、【農業科】、【医療科】、【総合学科】となっている。半世紀以上も前の時代は、高校というのは日本では後期中等教育段階の学校だった。その名称から誤解されることもあるが、高等教育(ISCEDレベル5)を行う学校ではなく、後期中等教育段階(ISCEDレベル3)に相当する学校のことを指していて、中学校(義務教育学校を含む)における教育の基礎の上に、心身の発達に応じて高度な普通教育および専門教育を施すことを目的としていた。


 第一次災害(ファースト・インプレッション)


 紛争が続いていた中東のとある市街地で、“ペルソナ”が最初に目撃されてから10年。ペルソナたちの侵攻により、世界は約60%が戦火に包まれ、『大陸分断期』と呼ばれる時期が到来した。ペルソナの侵攻は世界各地に及び、中東からアフリカ、ヨーロッパ諸国を中心として、核兵器をも利用した“大陸間作戦”と呼ばれる大規模な戦闘が、国際的な軍事作戦を基に行われるようになった。各国は国家統制としての独立性や統治組織を優先できるほど、安定的かつ経済的なライフラインを供給できる術を失っていた。第一次災害後の世界では、国際社会の基礎的な単位としての主権性は日に日に消失し、“継続的な公組織的共同社会”としての国家機能を【先進国・途上国】を問わず失いつつあった。ペルソナの侵攻はそれほどまでに脅威であり、国家間の領土主権を放棄して国際的に対処していかなければならない事態が、21世紀初頭に発生したのである。


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