『でこすけとイケメンくそったれ』
大変お待たせ致しました。
少し事情があって更新が遅れてしまいました。
「そういえば、でこすけはどうしたですか。てめえらのことですし、どうせ2人で逃げてきやがったんですよね」
木の陰で休んでいるクレアに、エーテルノが話しかけた。
銀色のトングで手際よくクラーケンの肉をひっくり返していき、その腕前はバーベキューマスターの名に恥じない。
「天界から抜け出した時までは一緒でしたが、カレイア先輩を捜すために別れましたわ」
「別れたって、どこらへんですか」
「光るユニコーンが生息している崩れかけの塔で、3手に別れましたわ」
「3手?」
クレアの発言に違和感を抱いたのか、エーテルノが首を傾げる。
「アリアだけでなく、ルフィアも来ていますの」
「まて、イケメンくそったれも来てやがるんですか!? あのカレイアに引けを取らないくらいのクソチートが人間界に来てやがるんですか!?」
「ルフィアは負けず嫌いですからね。カレイア先輩に勝ち逃げされたくないとかで天界脱出を手伝ってくださいました」
「100年ごとに開かれる序列決定戦で1度もカレイアに勝ったことねえんですよね。それで、生存が確認されたから追いかけてきたってわけですね」
「おそらく」
クレアが頷くと、エーテルノは金属のトングを置く。
「じゃあ、今の天界には鎖女とクソデブしかいねえってことじゃねえですか。滅亡まっしぐらじゃねえですか」
「はい、1年保てばいいほうでしょう。それにしても、先ほどから気になっていたのですが、貴方が調理しているそれはなんですか。とても香ばしい匂いがします」
くんくんと、匂いをかぐクレア。
「クラーケンの肉ですよ。昼ごはんとしてギルドのみんなと食べるんですよ。たくさん焼いてるですし、ひとくち食ってみるですか」
「いいのですか」
「もちろん、いいですけど……天使って、食には興味ないんじゃねえんですか?」
「元々は興味ありませんでしたが、カレイア先輩に影響されまして……週1くらいでアリアと食堂に通っていましたわ」
「ひとくちサイズに切ったですから、食ってみるですよ」
クラーケンの肉を切り分け、紙皿に入れてクレアへ渡す。クレアは銀色のフォークで刺すと、クラーケンの肉を口に運ぶ。
「おいしい……」
「うめえでしょうが。私が調合した秘伝のソースが付いてるですからね」
クレアの笑顔を見て、自慢気な表情を浮かべるエーテルノ。
「おかわりを……!! おかわりをいただけますか!!」
「気に入ったですか。おかわりならまだまだあるですからどんどん食うですよ」
「いただきますわ!!」
気分がいいのか、大きめに切り分けるエーテルノ。
食欲を抑えきれないのか、口にソースが付くのも気にすることなく肉にかぶりつくクレア。
そんな様子を見て、エーテルノは笑みを浮かべる。
「ほんと、食の力ってすげえですよ。3界のやべえやつらを大人しくさせちゃうんですから」
「その言い方だと、わたくしたち以外にも?」
「カレイアの話だと、人間界にはサレヴィアとティアレとラードニアが来ていたみてえですよ。私は実際に見てねえですが」
「なっ」
エーテルノの発言に、クレアは驚愕の表情を浮かべる。
「まあ、3体とも人間界にはいねえから心配いらねえですよ。それにしても、カレイアたちなかなか帰ってこねえですね」
「迎えには行かないのですか」
「ギルドメンバーが迎えに行ってるですよ。そろそろ戻ってきてもおかしくねえはずなんですが」
エーテルノが銀色のトングをカチカチと鳴らし、クレアが口に含んでいた肉をごくりと飲み込んだ時である。
「カレンを呼んできたよ!!」
待ち人を連れ、アメルとサツキがビーチに入ってきた。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!!
カレイアに引けを取らないくらいのクソチート。
ルフィアの強さはどれほどか。
人間界に熾天使たちが集まっていますね。
カレイアも戻ってきました。これからどうなっていくのでしょうか。
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