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『4人目』

「それじゃあ、私たちは商業都市に帰るね。2日間お世話になったよ」


 お土産を買いこんだ私たちは――

 フローラと四聖将に見送られながら、ワイバーン航空サービスに荷物を積み込んでいた。


「お世話になったのは私ですよ。暗殺者から命を救っていただいたのですから」

「気にしなくていいのに。ごはんを食べさせてくれたからチャラでいいよ」

「命とごはんでは釣り合いませんよ。アルファード王家は、一生をかけてカレンたちに恩を返していきます」


 王族という身分にもかかわらず、深々と頭を下げるフローラ。


「商業都市に帰ったら、サレンにもよろしくな。いつでも王城に遊びに来いと伝えておいてくれ。マスカーティアの果実酒も用意しておくから」

「うん」


 ウインクをしながら、手を振ってくるコルテリーゼ。


「アメルくん、来年のハロウィンにはシオンの墓参りに行かせてもらうよ。彼女の大好物であるパンプキンパイを焼いてね」

「ありがとう。ディスカちゃんが墓参りに来てくれたらお母さんも喜ぶよ。私もパンプキンパイ楽しみにしてるからね」


 笑みを浮かべながら、拳を合わせるアメルとディスカ。


「キルルさみしいよ。カレンちゃんと会えなくなるの」

「さみしくなったら、いつでも商業都市へ遊びに来ていいよ。キルルなら大歓迎だからね」

「カレン、そんなこというと毎日行くぜキルルは。昼間ならまだしも真夜中に押しかけてくるぜ」


 それは許されない。

 安眠妨害は重罪中の重罪である。


「それは勘弁してほしいかな……ララ、ごめんけど、キルルが脱走しないように見張っておいてほしいな」

「いいぜ」

「キルルを常識が無い人みたいに言わないでよ。2日に1回しか行かないよ」

「1週間に1回がいいかな……」


 昼に来てくれるなら、毎日でも構わないんだけどね。

 キルルを見ていると、私の後輩であるアリアを思い出してくる。なんというか、雰囲気が似ていて懐かしい気持ちになる。


「それにしても、カレンたちが帰るというのにエーテルノの姿が見えませんね」


 荷物を積み終えた時、フローラが思い出したように言ってきた。

 確かに、朝食以降エーテルノの姿が見えない。お腹でも壊してトイレにでも籠っているのだろうか。


「お客さん、そろそろ出発しますよ」

「うん」


 運転手に言われ――

 私たちがワイバーン航空サービスに乗り込もうとした時、大きいリュックを背負った1人の少女が王城より姿を見せる。


「主役は後から登場するものですよ!!」


 虹色の髪をした少女――エーテルノである。


「遅いよ、エーテルノちゃん」

「ごめんですよ、荷物が多すぎてリュックが閉まらなかったんですよ」


 アメルに謝ると、ワイバーン航空サービスにリュックを積み込むエーテルノ。


「まって、どういうこと?」

「あれ、アメルから聞いてねえですか? 私も今日から色彩の集いに入ることになったんですよ?」

「え?」


 エーテルノの発言を聞いて、私はアメルに視線を送る。


「あはは、ドッキリ大成功。エーテルノちゃんの件はサツキちゃんも知っているよ」

「その顔を待っていました」


 ドヤ顔で、ダブルピースをしてくるサツキ。


「アメル~!!」

「あはは、カレンが怒った~!! エーテルノちゃん助けて~!!」


 楽しそうにしながら、ワイバーン航空サービスに乗り込んでいくアメル。

 アメルを追いかけて私とサツキも乗り込んだとき、フローラの隣にいた四聖将たちが動き出す。


「ずるい~!! エーテルノちゃんだけずるい~!! キルルも入る~!!」

「あたしっちも入りたいぜ!!」

「ボクもいいだろうか!!」

「貴方たちがいなくなったら、王城の守りがぺらっぺらになってしまいます!!」


 ワイバーン航空サービスに乗り込もうとするキルル・ララ・ディスカを、必死に引きずりおろそうとするフローラ。王女様がやっていい表情じゃない。


「あ、あの……あっしはどうすれば」


 何がなんだか分からない状態になってしまい、困った表情を浮かべる運転手。


「おりゃああああああっ!!! 今のうちに!! 今のうちに飛び立ちなさい!!」

「「「ああああああっ!!!」」」


 フローラに引きずりおろされてしまい――

 空に飛び立ったワイバーン航空サービスに向かって、キルル・ララ・ディスカの3人が叫び声を上げながら手を伸ばしてくる。


「やっぱり、カレンたちといたら面白い事だらけですよ」


 満面の笑みを浮かべるエーテルノ。


「これからもっと面白くなるよ、エーテルノちゃん。ようこそ、『色彩の集い』へ」

「エーテルノ=イーリス。重力魔法のスペシャリストですよ。特技は魔法薬の調合。今日から色彩の集いのメンバーとして頑張るですよ!!」


 握手を交わす、アメルとエーテルノ。

 これで、私たちのギルド――『色彩の集い』に新しいメンバーが加わるのだった。


最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。


色彩の集いの4人目は、エーテルノ=イーリスです。

やばいですね。ただでさえめちゃくちゃな戦力なのにエーテルノまで加わったらどうなってしまうんですか。天使と悪魔とドラゴン相手でも戦えちゃいますねこれ。


面白い・続きが気になると思っていただけましたら、こちら↓↓↓の広告下にあります「☆☆☆☆☆」欄にて作品への応援を頂けますと、今後の励みとなります。


これからもよろしくお願いします!!

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