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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 5章切り裂き魔編
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作戦決行前、理人と仮面の女

城民達を安心させる為の発表を終えたガイアラン王達は切り裂き魔囮作戦の最終確認を行っていた。


「では作戦の段取りの再確認をする。まず秋月チリンに今夜キラキラな服を着ながら復興された商店街を歩いてもらう。そこをアルダス、ダーラスの2人で監視してもらう。そして切り裂き魔が現れたら、素早く秋月チリンは逃げてその隙にアルダス、ダーラスで切り裂き魔を捕縛する。以上なのだが誰か質問のある奴はいるか?」


作戦を聞いていたアルダス、ダーラスは納得し、チリンも同じように頷いた。


「よしでは夜になるまで秋月チリンは城から出ないならどこにいても構わん。監視にはダーラスをつけるがいいが構わないか?」


王はチリンにそう説明し、チリンは一言で了解です‼︎と言った。


「では皆今日の夜でまずは切り裂き魔を捕縛してこの件を解決するぞ皆頑張ろう‼︎」


最後に王は皆を鼓舞し、夜に備えた。




チリンが皇国の作戦に参加することを発表していた場所にいた実里はチリンを取り返そうとしていた。


(クソ、秋月さんがよりにもよって皇国に捕まってしかも切り裂き魔の囮に使われるだなんて。こんな事がバレたらカルナクに顔向けできないわ。何とかして取り戻さないと)


そう考えながら城下を歩いていると、たまたまアムライの屋敷付近を歩いていた。そこである男にすれ違った。その男は仮面をしている状態の実里のことをずっと見ていた。実里は気味が悪かったのでその男に喋りかけた。


「すいません。ずっとこっち見てますけど、何か用があるなら言って欲しいのですが?」


実里のことを見つめていた男は


「ああすまない。私の知り合いに体型が少し似ている気がしてね。できれば仮面をとって顔を拝見したいくらいなのだが。今は少し急いでいるのでやめておく」


そう言って勝手に見つめていた男は早足で去って行った。実里もそのすれ違った男に見覚えがあった。


(えーと。どこで見たっけ?最近見たことある気がするんだよな、、、。ちょっと話しかけてみよう)


実里は早足で去って行く男を追いかけて、追いついてからその男に喋りかけた。


「おーい。待ってくれそこのさっきの人」


男は振り向いて


「一体なんだよ。何かあるなら早くしてくれ」


と実里を急かした。


「あなた私とどこかですれ違ってない?この皇国内のどこかで?」


と男に聞いた。男は


「そりゃギルドですれ違ったよ。そん時カルナクだっけか?その人と一緒にいたろ?」


と実里に説明した。


「あの時の人ですか‼︎じゃあ秋月チリンのこと知ってますよね?」


と男に聞き、男は


「わかるさ。今探してるところなんだ。ちなみに名乗るのを忘れていたから今教えてやるよ。俺の名前は鏡理人だ。よろしく」


実里と理人はここで再開したのだったが、仮面の効果で理人のことは全く思い出せない実里である。


「今秋月チリンが皇国に捕まっている。だから一緒に助けにいかないか」


理人はそれを聞いて、実里の方へ向かった。


「それは確かなのか、、、」


と実里の肩を掴んで聞いた。


「ああ。城民を集めて切り裂き魔の囮になるって発表であの子、囮になるって言ってたからね。よかったら助けに行かない?」


実里が理人に聞いた時、理人は有無を言わず


「ああ。助けに行こう。ではまずは城に向かおう。城に行けば秋月の状態もわかるはずだ」


そう言って理人と実里は城へ向かった。


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