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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 5章切り裂き魔編
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切り裂き魔おびき出し作戦‼︎

切り裂き魔を誘き寄せるための囮としてチリンが選ばれた。そして城民達を安心させるため今後のことを発表する催しが始まった。


「集まってくれた城民諸君。今回集まってくれた事に感謝する。我々は最近噂になっている切り裂き魔の完全討伐に乗り出そうと考えている。作戦は囮作戦で行う‼︎内容はまず2回の犯行から切り裂き魔は光っているもの、そして皮膚を切り裂くのが好きらしい。だから囮のものには光る服を着せて、復旧した商店街を歩かせようと思う。これが今回の作戦内容である」


囮作戦の話が出た時集まった城民はがやがやとまわりで話していた。王たちのもとに聞こえるのは誰が囮になるんだろう?、まさかこの発表は囮を決めるためのものではないかなどと言った城民たちの会話が聞こえた。


「静まれ‼︎安心せよ、我が城民を囮に使うなど王である私がするわけがないだろう。もう囮となるものは決まっているから皆、話は最後まで聞いてくれ」


王は騒いでいる城民達を一括し、囮の人を呼んだ。


「この人が囮役に立候補して下さった秋月チリン殿だ。皆彼女の勇姿をどうか讃えてあげてください」


王がそう説明すると、チリンが発表している会場に現れた。


「今紹介に預かりました。私が秋月チリンです。えーと、、、」


チリンは何をいうのか忘れたように服のポケットから小さな紙を取り出し棒読みしていた。


「えー切り裂き魔は、えーと私が引き受けますので皆さん安心してください(棒)」


王がチリンが抱負的なことを話した後、発表会場から退場させて、城民を本当に安心させる為に元気づけた。


「ということですので皆さん安心してください。彼女は下手したら死ぬかもしれませんが私の部下のアルダス、ダーラスにも護衛をさせますので皆さんご安心下さい。そしてこの作戦が成功するまでは必ず、復興された商店街には近づかないようにしてください」


そう城民に言って作戦内容を伝える発表が終わった。

発表が終わった後、チリンはガイアラン王に呼び出されていた。


「おい秋月。お前さっきの棒読みは何だ?もっと感情を込めて言ってくれないとせっかくの城民達を安心させるための発表がもう少しで失敗するところだったじゃないか‼︎」


王はかんかんに怒っていた。チリンの棒読みによって王の発表がもう少しで台無しになるところだったからである。


「すいません。あんな発表あまりしたことないし、王様が私にくれた発表予定の紙覚えきれなかったから棒読みになっちゃいました。まぁ囮の方はしっかりやるので許してください」


大丈夫かなと王は思いながら秋月チリンに囮役をさせるのが不安になってきた王であった。


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