表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 4章アムライ誘拐編
76/503

理人撤退、アルナラの状態

理人は一日中ガイアラーの森でチリンのことを探していた。


「秋月のこと探してたら俺も迷子になっちまうかもしれないしな。迷子になって助けられちまったらもう終わりだしな~。せっかく師匠に鍛えてもらって少しは腕が立つようになったんだからこんなクエストくらいは簡単にこなせるようにならないとな」


独り言を呟きながら森を探索中の理人だったがあることを思い出していた。


「そういえば俺師匠のお見舞いに行ってないじゃないか。お見舞い行かなきゃな~。一回皇国に帰るか、それで秋月皇国いなかったらちょい師匠のところに顔だしてまたガイアラーの森に探しに来よう。とりあえず撤退~。」


理人はアムライがさらわれたことは知らないので、皇国に戻ってガイアラン病院に向かおうとしていた。




ゼネラルと戦った後病院前で倒れていたアルナラはかなりの重体で死んでもおかしくはないくらいの状態だった。病院に緊急搬送されたアルナラは集中治療室に入り、なんとか一命を取り留めた。

アルナラも病院には入院していたが面会に来る人はいなかった。そんなところにアムライ7の1人ガイリ・アサールが訪ねていた。


「アルナラ無事か?まぁそんな状態でこんなこと聞くのもあれだけどな」


ガイリはそうアルナラに尋ねアルナラは


「お前本当に状態見てから言えよ。全くお前は昔から変わらないな。クエストは無事に成功したのか?」


アルナラは喋れる状態だが、体はしばらくは動かせなかったので喋ることしか出来なかった。


「ああ。なんとか成功したよ。アムライ7って名乗るくらいだから簡単なクエストくらいはできなきゃな。でお前はなんで入院してるんだ?屋敷に帰ったら先生はいないし、アルナラは入院してるとか聞いたし、俺がいない間に何があったんだ?」


ガイリは皇国から出てアワルディア帝国付近のアワリディー荒野でライラビットの討伐を行っていた。ライラビットとは電気を体にまとっているウサギのようなモンスターである。その為皇国の状態がわからない為アルナラに今どんな状態かを聞いていた。


「先生は俺の不覚で誘拐されちまった。パールは行方不明でテムルナの野郎は裏切りやがった。これが俺が今わかる皇国の状態だ」


ガイリはそれを聞いてなんてこったと思っていた。


「すまないそんな時に俺がいなくて。せめてテムルナぐらいはとめられたはずなのに。しかしわからないことがある、お前ほどの男がなぜそんな大怪我をしているんだ?能力使わなかったのか?」


ガイリは聞いた。そうこの異世界にはそれぞれの人が持つ固有の能力があるのだが理人たちは扱えない。アルナラは


「なんか自分でもわかんないけど使ったらダメな気がしたんだ、、、」


アルナラも何故使わなかったかわからないでいた。


「まぁ代償もあるしな。わかったよとりあえずじゃ俺はテムルナを探してみるわ」


とアルナラに言った瞬間、アルナラはガイリに言った。


「待ってくれ。その前に鏡理人って奴に能力の使い方、起動条件を教えてやってくれないか?多分ギルドにいると思うから頼む」


アルナラの願いにガイリは聞いた。


「その鏡ってやつはお前がそこまで進めるほど強いやつなのか?」


とアルナラに聞くとアルナラは


「先生が鍛えたぐらいだから何か理由があると思うんだ。本当は俺が修行をさせたいところだがこの状態なんでな」


ガイリはふーんと答えながら


「なるほど先生が鍛えたやつか、、、たしかに少しは見る価値はあるかもな。わかったそいつの世話は任せてもらおう」


そう言ってガイリは理人を探すために病室を出た。

アルナラはしばらくは入院のためアムライの情報を外からしか聞けないため歯がゆい思いでいた。

その頃、アムライを誘拐したゼネラルたちはガイアラン皇国の裏でテムルナたちが来るのを待っていた。柳ももちろんそこにいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ