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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第2幕 3章修行編〜1ヶ月目〜
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切り裂き魔対策、囮の募集⁉︎

切り裂き魔対策に悩んでいたガイアラン皇国。アルダスは行方不明になった少女を探しに行き、前と同じ場所で発見された。2人目に発見された子も1人目同様服はボロボロにされ、皮膚も切り裂かれていた。これを発見したアルダスはもう切り裂き魔と認めるしかなく、1度行方不明の子を城へ連れて行き、王に報告するのだった。


「ダーラスたちが言っていた通りこれはもう切り裂き魔とやらのせいにするしかないだろうな。2回も同じことが起きれば仕方ない。しかし対策はどうする?ダーラスでも囮にするか女だしよ」


とアルダスは言った。そこでイナハルが口を開き、


「それは私も提案したが王がダメだとおっしゃってな。その提案以外で考えるしかなかろう」


とアルダスに向けて言った。王の間に集まっていた闘将、知将、大臣、王の4人が集まって色々考えていたがなかなか対策が思いつかなかった。また方法が思いついて、案を出してみるもまとまらずどうしたらといった状況がしばらく続いた。そこでアルダスはもう一度王に進言した。


「王よ。なぜダーラスを囮にしてはダメなのですか?ダーラスならば何かあっても魔法で対処できますしうってつけだと感じるのですが」


と王に向かって言った。王はそれに対して


「ならぬ。ダーラスは討伐になら向かわせられるが囮はダメだ。理由はまだ答えられぬがわかってくれ。それにそのもしものことがありダーラスを失うようなことになれば我々ガイアラン皇国は衰退の道を辿ることになる。それだけは避けなければならぬ」


と王はアルダスに言った。アルダスはもう納得するしかなかった。

そこでイナハルが新たな方法を提案した。


「ではあの異界から来たものを囮にするのはどうでしょう?鏡理人ともう1人女の人が板ではありませぬか。名前は確か、、、秋月チリンという女の子。彼女を囮にするのはどうでしょう?」


とイナハルは王に提案した。


「イナハル。なぜお前が秋月チリンを知っておる?」


と王はイナハルに言った。イナハルは


「商店街の復興作業の時によく手伝っていたのでその時によく喋っておりました」


とイナハルは王に言った。

それを聞いた後、王は考えていた。確かに彼女は城民ではないのでうって付けといえばうってつけだがもしそれで死ぬようなことがあれば後味が悪いのではないかと。今までの被害者は死ぬにまでは至らなかったが、皮膚が剥がされもう外を歩ける状態じゃなくなるからである。そんな状態になってしまうリスクを背負わせてまで囮にする必要はあるのかと、考えていた。


「イナハルよ。私に少し時間をくれないか?」


王はイナハルに言って、イナハルはそれを承諾した。

王のその一言によって切り裂き魔対策の会議は一時終わった。

とりあえずはしばらくは城民に商店街に近づかないようにとのおふれを出すことにした。


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