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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第二幕 15章 魔王決戦編
501/503

未来

「さてこれから本当にどうしようかな。魔王はもういないこの世界で目立つことなんて思いつかないしな。それに俺だけの力で勝ったわけじゃないから俺だけ目立つだけじゃない。マリアルたちも目立つからなー。本当にどうしよう」


 理人は1人考えながら城下を歩く。


「チリンには皇国にかえって来てからまだ一度も会えてないしな。チリンの意見も聞きたいし、先輩の意見も聞きたいからな。先に先輩の意見を聞きに行くかな」


 理人は実里のもとへと向かう。

 実里は数年たった今、ガイの護衛を任されており、騎士たちの隊長クラスにまでなっていた。

 隊長は別にいるが実里に実力で敵わないので頭が上がらないらしい。

 理人は城の中に入ると、騎士たちが


「これは英雄鏡理人様。今日はどう言ったご用件ですか?おいお前ら!理人様のお出ましだぞ!」


「や、やめろ。こんな目立ちかたはしたくないから。呼ぶのは辞めてくれ。呼ぶなら種賀谷実里という女を呼んでくれないか?」


「実里様なら今城の稽古場で新兵たちに稽古をつけております」


「み、実里様?先輩そんな呼ばれ方してるの?」


 理人は実里にも様がつけられていることに驚く。


「最初はガイ王の命で嫌々でしたが実力があるとわかれば誰でも様をつけたくなりますよ。あんなにお強い女性であればね」


 騎士の1人がそこまでいうと、奥の部屋からドガドガっとこちらに大きな足跡を立てくる人が1人。


「あんまり女の子に対してそんなこと言っちゃダメだぞ!けりいっぱつで見逃してあげるね!」


「え!それだけはご勘弁を〜」


 騎士はやめてと言われながらも実里に蹴られ、尻をおさえながら稽古場に向かう。


「後輩久しぶり。いやー。今結構充実してるから私は楽しいよ」


「先輩楽しいのか〜。それは良かった。で俺は今後どうしようか迷ってんだけど先輩はここで騎士たちを鍛えたり、ガイの護衛を続けるの?」


 理人は実里に聞く。


「そうだね。今のところはそんな感じかしら。今この護衛の役職を辞めればギルドで稼ぐにしても安定はしなさそうだからね。しばらくはここにいるは。後輩はどうするの?」


「俺は・・・正直迷ってる。だから先輩はどうするか聞きに来て参考にしようと思ったんだ」


「そうなの?私よりもチリンに聞いた方がいいんじゃない?」


「チリンには柳が付いてて話しかけられないんだよ・・・。」


 実里は理人の言葉を聞いてはぁーとため息をつく。


「な、何でそんなため息つくんだよ先輩」


「全く。実力はあるのにそういうのに関しては奥手なんだから。わかった。私が一緒に行くわ。ガイ王に聞けば居場所もわかるだろうし」


 実里と理人はチリンが今どこにいるか聞くために王の間に向かった。

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