平和なガイアラン皇国
魔王を倒し、ガイアラン皇国に帰還し、ガイ達にたくさんの出来げとを話す。
アルダスの死、カルナクの死、敵にもいいやつがいてそいつの力を借りたなどと、沢山のことを報告し、皆それぞれ帰路に立つ。その前に理人はガイにチリンが皇国に来たかを聞いていた。
「チリンさんなら帰ってきたよ。柳って人と一緒にね」
理人はガイにそこまで聞くとどこに行ったかまでガイに聞く。
「チリンさんなら旧商店街に行ったよ。用事があるとかないとかでね。柳も一緒に行ったよ」
理人はガイに助かると言い、旧ガイアラン商店街にに向かう。
理人は旧商店街に行くと、昔チリンが働かせてもらっていたお店に向かう。
「はぁはぁ。多分あそこにいると思うが。旧商店街って言ったらあそこしか心当たりがないからな」
理人はチリンがいるような場所に着くと、辺りを見回す。
「あ、いた!」
理人はチリンを発見し、声をかける。
「おーい。チリン!無事で良かったー!」
「おい。馴れ馴れしいぞ貴様。気安くチリンちゃんに話しかけるな。それに今は静かにしていたいから1人にしてと言っている。だから貴様は帰れ」
チリンに声をかける前に、男に止められ、帰れと言われる理人。
「ま、まさかお前が。お前が柳というやつか?」
「人に名前を聞くならまず自分から名乗れ。無神経だな貴様は」
「わかったよ。俺の名前は鏡理人。趣味は目立つことだ」
「そうか。ご立派で。では私は柳だ。よし、それじゃかえっていいぞ。チリンちゃんのことは私に任せておけ」
理人は無理矢理、柳に帰らされ、その日はチリンに声をかけることはできなかった。
そして後日になっても、理人がチリンを見掛ける際は必ず柳が近くにおり、何があろうと帰れと言われ、何度もチリンに話せなくなった。
そしてそんな平和な日が続いていき、数年が経つ。
数年後、ガイアラン皇国はガイ王を基盤に新体制が築かれ、ダーラスは知将、イナハルは隠居し、イナハルの後はバーランが継ぐ。
バーランは政治がわかるのかと聞けば
「闘将の跡は継げないよ。ならイナハルの跡を継ぐしかないだろう?アルム家も私が何とかすると決めたからね〜」
「バーランが継いでくれるならワシもゆっくり隠居できるというものよ。まぁこやつはこもって多分勉強が必要だからワシがマンツーマンで指導してやるがな。はっはっは!」
イナハルはバーランの背中をバンバンと手のひらで叩く。
「闘将の跡は誰が継ぐかだが候補はいるのか?ダーラス」
「残念ながら今のところはいないわ〜。だから保留ね〜。では私たちは新体制のことで忙しいから〜。後鏡理人。あなたはこれからどうするか決めてからガイ王のもとに来なさい。王からの伝言ね。それじゃ〜」
ダーラスに言われ理人はこの異世界でどう生きるのかを考えるのだった。