ガイアラン王とレジスタンス
女の子の捜索に出ていたアルダスだが手がかりが全く見つからずにいた。
「アルダス様。商店街の方に人さらいの痕跡は全くありません」
騎士団員が言った。アルダスは騎士団に大きな声で鼓舞し、
「馬鹿者‼︎諦めずに隅々まで探さぬか‼︎これ以上この国で問題を増やしてはならぬ‼︎この問題を早急に解決するために路地裏でもどこでもいい。探すんだ」
とアルダスは言った。そうして女の子を探してしばらくして騎士団員の1人が
「アルダス様‼︎行方不明の子かはわかりませんが女の子が路地裏で服がボロボロの状態で倒れております‼︎」
と騎士団員は言った。それを聞いたアルダスはその場所に案内してもらいその発見された路地裏に向かった。
路地裏についたアルダスはその倒れている子の生命確認をまず行った。
「命に別状はないが何だこのひどいありさまはこれじゃ人前を歩けないぞ、、、」
その女の子は服がボロボロだけでなく、体の皮膚がボロボロになっていた。
「とりあえずこの子を連れて城に戻るぞ」
そう言って発見した女の子を連れてアルダスは城に戻った。
城を3人が出て行って少しした後王の間に来客があった。
「皇王様、カルナクというものが王に面会したいと申しておりますがどういたしますか?」
騎士団の者が王の間に入りそう王に伝えた。王の秘密のお客さんが来たらしく、名前を聞いて王の間に入れていいかわからない騎士は王にそう尋ねた。
「来たか。そいつをここに入れてくれ。大事な来客だから失礼なことをするんじゃないぞ」
と王は騎士に伝え、騎士はカルナクを王の間に連れて来た。
「王様。レジスタンスから派遣されて来ました。カルナクと申します。リーダーから聞いていると思いますが、今我々は食糧難に近く、仕事も少ない状況なのでどうか仕事を紹介してくださりませぬか?見返りはアワルディア帝国の状況を調べて来てお伝えしますので、この条件で仕事を振ってもらえませぬか?」
ガイアラン王はカルナクの申し出、アワルディア帝国の情報提供の方は嬉しかったが食糧難に対しては対策が難しかった。この前、商店街炎上事件の被害者にあった者に食料を少しずつと金を少し分けたからである。そこでガイアラン王はカルナクに提案した。
「カルナク殿。少しこの国にとどまって仕事をしないか?ギルドに行けば仕事があるしそれの報酬をレジスタンスの方に持っていくというのはどうだろうか?」
カルナクは少し悩んで、ガイアラン王の方に向いて言った。
「わかりました。とりあえずは一度島に戻ってリーダーに報告し、許可をもらえればそうします。もしダメならばアワルディア帝国の情報提供話ということでお願いします。それでは一度帰ってまた来ます。失礼した」
そう言ってカルナクは王の間を出てレジスタンスの島に戻って言った。
その間にアワルディア帝国では新たな研究が始まろうとしていた。




