マリアルVS魔王
「我流・杭玉!」
マリアルは杭を球状に変化させ、魔王に放つ。
「無駄だよ!その程度!」
魔王はマリアルの攻撃を素手で無効化する。
「なら!我流・杭爪」
マリアルは杭を爪状に変化させ指に装備し、魔王に接近戦をかける。
「ほう。面白いな貴様の我流の扱い。吸血鬼の真祖とは全然違う戦いかたよ」
「当たり前よ。私の技は我流、自分の想像で杭の形を変形させ使っているからね」
「なるほど。それが貴様の能力の強みか。ふむふむなるほどなるほど」
「どうしたの?私の能力に驚いていちゃ理人は倒せないわよ。私にはこういう戦いしかできないけど彼には真っ当に戦える強さがある。今はきっと連戦で疲れているだけ。だから私が時間を稼いで理人が完全回復するのを待つわ!」
マリアルは魔王に言うと魔王は腹を抱えて笑い。
「体力が回復したらその男は我に叶うだと?は、はっは、はっーはっはっ!笑わせないでくれよ嬢ちゃん。さっきまで余裕そうだったそいつは我がちょいと本気を出せばあのざま。そして我の弱き部下からもらった仮面をつかってやっと我と戦えたのにその仮面も我が破壊した。奴の勝利はほぼ0パーセントになったところだよ。勝つ可能性はない。むしろ嬢ちゃんの方が我にたちうちできると思うがな」
魔王はマリアルに言うが、マリアルは魔王の意見に納得せず
「残念だけど私のは小細工だけ。吸血鬼の真祖にも勝てたのはカルナクがいたからこそ。私には戦闘経験が浅いから魔王様には通用するとは思ってないわ。でもしばらくはつきあってもらうわよ!」
マリアルはそこまで言うと攻撃に戻る。
「我流・杭棍」
先端を杭状にした棍棒を作り出し魔王に接近し、ふるう。
「はぁぁぁぁ!たぁ!とぉりやぁ!」
「ふっ。この程度。しかし」
魔王はマリアルの攻撃を避け続ける。
「はぁぁ!」
「小賢しい!いつまで棍棒を振るうつもりだ!時間の無駄だ!」
魔王はイラついて棍棒をはじき、その時マリアルは棍棒をはじかれた時にそのままあえて棍棒を飛ばし、魔王の顔に向けて放つ。
「くらいなさい!我流集中奥義・杭一点!」
魔王に向け両手を構えて杭を生成し、顔面にくいが放たれる。
「我に能力は、効かぬ!全ての異能は我からこぼれ落ちたものであるからな!これにより、全ての異能は我に対してはダメージにはならずに無効化となる。この我の異能無効の能力より更に上にいく能力無効でなければな!」
「ならてめえの頭かちわってそれをなくしてやるよ!」
部屋の奥から声が聞こえたと思うとすでに魔王の頭上に1人の男が巨大な戦斧を構えて振り下ろしていた。
「アワリオ!我の盾になれ!」
アワリオは言われたとおりに、魔王の頭上に現れ、盾となり、戦斧によって両断された。