最終決戦!VS魔王2
ダーラスたち3人がゲートに入り、理人のもとに着く前に、魔王と理人の戦いは始まろうとしていた。
「やれやれ。魔王将たちも落ちたもんだ。こうもあっさりと人間や低級魔族にやられるんだからな。どれ、我が部下たちを倒した褒美だ。最初の一撃はくろうてやろう。さ、どっからでもかかってきなさい」
魔王は椅子に座りながら理人を挑発する。
「なら一撃目で決めてやるよ。魔王、俺に時間を与えたことを後悔するがいい!」
理人は片腕にありったけの力を込めて、一気に魔王に詰め寄り、顔面に
「正拳・顔面潰し!」
理人は魔王に一撃顔面に放つと、魔王はほんとうに防御せずに無防備でくらう。
そして、魔王の顔はぼぐしゃ!と音を立て、皮膚が地面に飛び散る。
「魔王と言えど顔さえ潰せば息もできないであろうし、死ぬだろうよ」
理人は顔面が飛び散った魔王の体を見ていると、魔王の体はガクガクと震えだす。
「な!」
「いやー、人間にしてはいい一撃だよ。魔王将たちがやられるのも頷ける。ナンレの時は本気を出してないのかな?これをナンレに使えば一撃だったろうに。だが我はこの程度では死なぬよ」
魔王の顔は首から生えて、ひょっこりと飛び出す。
「ば、バカな、顔面を完全に潰したんだぞ?再生しないよう、能力無効もしたのに、なぜ再生できる!」
「いいか、この程度では死ぬようでは魔王など務まらぬ。我に誰も勝てず、我を誰も殺せぬ魔族の王。それこそが我だ」
理人はあまりのことに驚きを隠せない。
「お、俺、魔王、倒せるかなぁ」
「ふっ。笑わせてくれる。全力の一撃を放って我を殺せずにいた貴様が我を殺すだと?ふっ、ふっふっふ、あーっはっは!笑わせてくれるわ!はっはっは!」
魔王が腹を抱えて大笑いしている間に、理人は自分の能力、鏡を使い、鏡パネルを出現させ、魔王に一撃放つ。
「物理攻撃が効かないなら、俺の能力をくらえ!フラッシュビーム!」
鏡パネルから光のレーザーが放出され、魔王の腹を撃ち抜く。
「ごっはぁー!」
「これならどうだ!」
理人が息巻いて魔王に言うが、魔王の腹に空いた穴は再生を始め、だんだん閉じていく。
「残念だったな。我を殺すには我というそんざいを消さねばならぬ。そして貴様は我に異能力無効を込めたらしいが、残念ながらそれは我にも使える。そして互いの能力が一緒だった場合、力の強い能力者の能力が適用される。だから貴様の異能力無効は逆に無効になり、我は再生出きたのだ。まぁ我の再生は特性であるから無効にしても意味はないであるがな!」