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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第二幕 15章 魔王決戦編
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ダーラス、アルダス、アワルディア城に立つ

「敵に背を向けるなどバカめ!甘いんだよ貴様らは!今貴様の血を吸い付くし、回復してくれるは!末裔の血を吸えばこの状態も」


吸血鬼は諦めずにマリアルに喰らい付こうとするが


「大人しく死ねば楽に死ねたのに。もうお父さんの体を傷つけたくないのに。最悪よ。このクソ吸血鬼」


マリアルが吸血鬼に言うと


「我流・杭線」


杭で吸血鬼の体を貫き、線を書くように両断し、吸血鬼はそこから動かなくなり、チリになって消滅する。吸血鬼に血を送っていたであろう黒い球体も、吸血鬼の消滅と同時に消えて無くなった。


「カルナク。ごめん、こんなところで死んでいいやつじゃないのに。ごめん、ごめんね」


生気を失い、完全に死んでいるカルナクの体に駆け寄り、マリアルは涙を流す。

吸血鬼との戦いはカルナクを犠牲にしたマリアルの勝利となり、マリアルはカルナクの分まで頑張ろうと、カルナクの遺体に手を当てた後、アワルディア城へと向かっていった。




その頃、理人とマリアルを送った後ガイアラン皇国では


「私たちもそろそろアワルディア帝国に行こうかしら。ね、アルダス」


理人が魔王と戦いに入る前に、ダーラスとアルダスはアワルディア帝国に行き、理人のサポートをするための準備をしていた。


「さて、城下町の方もほとんど復興してきたし、私たちは本命の魔王退治に行きましょうか。ね?アルダス」


ダーラスとアルダスはダーラスが魔法で開いたゲートの前に立ち、横にいたアルダスにダーラスは言う。


「そうだな。やっと回復したし、それに私には奴をボコボコにしないと気が済まないからな。我がアルム家の名を汚した奴らだからな。まぁ二人も悪いが原因を作ったのは帝国のやつ。であるならばそいつを倒さねば気が済まぬと言うものよ」


アルダスはダーラスに言い返し、全くだわとダーラスも言う。

ゲートの前にはガイをはじめ、ダークルン、イナハル、実里が見送るためにいた。


「ダーラスとアルダス。私が理人の力になれない分お前たちが助けてやってくれ。そしてマリアルとカルナクを連れて五人で帰って来ると信じているぞ。な、ミノ」


ガイはアルダスとダーラスに言い、皇国に残る実里にも聞く。


「えぇ。本当に頼むわ。理人を必ず生還させてちょうだい。他の奴らは倒せてるかもしれないけれど、魔王相手はカルナクとマリアル三人じゃ厳しいと思うわ。皇国の要であるあなたたちがいてくれれば百人力よ。お願いね」

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