吸血鬼の強さ
「少しは楽しませてくれよ。吸血鬼の血を引く女」
「ご期待に添えるかわわからないけれど善処してあげるわ〜。カルナク!行くわよ!」
カルナクとマリアルは吸血鬼を倒そうにも空を飛んでいるので
「まずはあいつを空から落とすか。私が何とかするから姫さんはあいつが地面に落ちた後に攻撃してくれ」
「わかったわ。じゃあ頼むわねカルナク」
マリアルはカルナクの後方に下がり、カルナクは吸血鬼に向けて攻撃の準備を始める。
「それじゃあ行くぜ。能力付与・麻痺」
カルナクは服に忍ばせてある複数のうちの一つのクナイのようなものに能力を付与する。
「そんな弱い攻撃、私には当たらぬ。ネイル・クロウ!」
吸血鬼は爪を立て、手を振るうと、斬撃が発生し、カルナクの武器は二つに両断され、勢いをなくし地面に落ちる。
だが、吸血鬼の攻撃は消滅せず、そのまま勢いよくカルナクたちに向かってくる。
「杭・爆!」
吸血鬼のネイル・クロウの斬撃に、マリアルが杭を出現させ、爆破し、消滅させる。
「ほう。少しは吸血鬼としては成長しているようだな。杭を使いこなせるようにはなったようだな」
「ふん。褒め言葉はいらないわ。そんなこと言う暇があるなら早くくたばって頂戴」
マリアルは手を前方に出す。
「我流・杭咆!」
マリアルの片手前方から杭が大砲のような勢いをつけて吸血鬼に向けて放たれる。
「何の!ブラッディ・レイン!」
吸血鬼が叫ぶと空に雲が集まり、雨が降り始める。普通の雨ではなく、赤い雨が
「さぁさぁサービスだよ。この雨に当たって汗を落とすがいいさ!」
「いやー。血の雨でそんなんありえないわ〜。絶対罠だし、カルナク!」
カルナクははいよ姫さんと返事を返し、
「我流・杭盾!」
杭を自らの頭上でたくさん出現させシールドのように固め、赤い雨が体に触れないようにする。
「く、この雨を浴びれば貴様らは弱体し、我の餌となるのが楽なのに!まぁその盾を破壊すればいいだけだな」
吸血鬼はマリアルが杭で作った盾を破壊するために近づき、杭の盾を殴り続ける。
「ぐ、ふっ!ぐぅぅぅう!」
「そらそらそらそらぁ!防ぐことしかできないのか!我が一族最後の末裔よ!」
「残念ながらとどめを刺すのは私の役ではないわ〜」
マリアルがいうと吸血鬼は辺りを見回しカルナクがいないことに気づく
「もう1人はどこに行った?我が末裔よ?」
「あ、なたの、上に、いるわ!」
吸血鬼は上を向くと、カルナクが上にいて、武器で吸血鬼の頭を刺す。
「ぐっおあ!」
「これで、くたばれやぁぁぁ!」