吸血鬼VSカルナクとマリアル
「ふー!さてとそろそろ動くか!鏡のやつ1人に行かせてだいぶたつし、誰かさんもずっとあたふたしてるからな」
「あ、あたふたなんかしてないわよ!心配してるだけなんだからね!」
カルナクは理人が城に向かって、カルナクが休んでいる間あたふたと落ち着いてない様子でいたマリアルに言う。
「はいはいわかってるわかってる。全く、鏡のやつこんなに心配されてて幸せもんだな。羨ましい限りだぜ」
「当たり前でしょ。理人は私の、私の、私のー!」
マリアルは私のの後に言う言葉を言わずに悶える。クソ可愛いなと思うカルナク。
「そんじゃそろそろ本格的に移動しようや。ほらお姫さん歩くよ」
カルナクはマリアルの手を引いて、手を繋ぎながら歩こうとすると
「カルナク!危ないよ!」
マリアルが叫ぶと、カルナクの頭上から杭の雨が降り注ぐ
「おぉ!なんだ急に空から」
「ちっ!仕留め損ねたか。邪魔だからさっさと始末して我が一族の汚点もサクッと殺して終わらせようと思うたに」
カルナクたちの上、空から声が聞こえ、2人が上を見ると黒い翼の生えた、マリアルの父親がいた。
「やっぱりここにいたのね吸血鬼。お父さんの体だからあなたの存在がアワルディア帝国にあるのはなんとなく感じていたの」
「我が一族の汚点でも流石に吸血鬼である我の存在がわかるか。さて、我が何をしに来たかわかるだろう?我が貴様を汚点と言う時点で」
「私のことを殺しに来たのね。わかったわ。ならカルナク。先に行って理人を助けてあげて。もし理人が殺されるようなことがあれば私はあなたを許さないから」
「いや待て。私がお前が殺されるようなことがあれば私が奴に殺されるとまではいかないが怒られるかもしれないからだめだ」
マリアルは狙われている自分を置いて先に行けとカルナクに言うが、カルナクはマリアルを置いていくと理人に怒られるという理由でその場に残ろうとする。
「2人で何を相談しているかは知らないが貴様らはここで我がまとめて殺してやるから片方が逃げるとか先に行くとか甘い考えは捨てるがいい。貴様らが先に進む、もしくは逃げるは不可能。まぁ我を倒せば先に進むはできるがな」
吸血鬼はカルナクたちをあざ笑うかのように言う。
「そうなの。なら協力しましょうカルナク。でも出来れば殺さないでほしいわ体はお父さんのものだから。お父さん中にいる吸血鬼だけを殺したいの」
「難しいが善処しよう。ところで姫さん戦えたの?」
「あまり戦いたくはないけど理人に約束した以上戦わなくちゃ。足を引っ張らないようにするわ!」
マリアルは何気に弱気だった。