木刀VS黒炎の剣
「せぇぇぇぇい!」
アルバルトンは木刀を思いっきり、カースラの頭上にめがけて打ち込む。
「氷の盾!」
氷の盾を作り、アルバルトンの攻撃を防ぐカースラ。だがしかし、木刀は両手にあり、片手のを防いだだけでは完全に対処しきれていない。
「一本、もらうでござる!」
「く!黒炎!」
アルバルトンは黒炎をとりあえずカースラにめがけて放ち、アルバルトンは、距離をおく。
「斬り合ううちに慣れてきたようでござるなお主。拙者の攻撃に対しての黒炎?の使いようがうまいでござるよ」
「それはそれは、魔剣士さんに褒められるなんで嬉しいね。黒炎剣・斬!」
カースラはアルバルトンの右肩に向けて黒炎剣を放つ。
「黒炎の攻撃はやばいでござるからな。避けさせてもらうでござるよ」
「ふん!ならば黒炎・玉!」
黒炎・斬をジャンプして避けたアルバルトンに対し、空中にいるアルバルトンに向けて黒炎でできた玉をうつ。
「それもかわすでござるぅぅ!」
アルバルトンは空中で体を回転させ、横にずれる。
「ならば、もう一度!」
「甘いわ!回転・木刀一閃!」
回転した勢いを利用し、アルバルトンはカースラに回転斬りを叩き込む!
「く!氷の盾!」
「そんな盾で拙者の回転二回斬り分を避けられると思うな!この阿保ぅが!」
回転斬りの木刀、一撃めで氷の盾は砕ける。
「なんの、これしき!」
砕けた氷を掴み、カースラは二撃めの木刀に当て、動作を遅らせる。
「考えるでござるな。しかし威力を下げようとも、当たれば意味がないでござるよ!」
「わかってるよ。それに攻撃に転じているいまならお前も避けられないはず、くらえ!黒炎・網!」
アルバルトンに向け、黒炎を放ち、アルバルトンの二撃目の木刀に黒炎がかすれる。
「く!よくも当ててくれたでござるな。だが!この黒炎、利用させてもらうでござる!」
アルバルトンは黒炎のかすった木刀をカースラに向けて投げつける!
「必殺!黒炎・木刀投げ!」
「私に黒炎は無駄だ!」
カースラは当たった木刀を燃やし尽くす。しかし!燃やした後正面を向くと、アルバルトンの姿が見えない。
「な、何!奴はどこに!どこに行った?」
「後ろでござるよ。この阿保ぅ」
カースラは振り向くと、木刀で頭を強打され
「かっは!」
「楽しかったでござるよ。それではさらば」
アルバルトンは一気に二撃目から十撃目まで叩き込み、カースラは魔剣・木の刀の能力で消えかけていった。