魔剣士アルバルトン
「ほう。アルバルトン。お前がやるのか。やつはナンレを倒したしもう1人のカスマとアスラスの混ぜたやつもアベを倒したぞ。そんな2人に貴様1人で勝てるのか?」
「任せるでござるよ魔王様。ここが拙者の気張りどころでござるよ」
「気張りどころとかいってもきついだろうに。いいのだぞ。無理に前にでなくとも。どうせこやつらは我の手でほうむるのだから」
魔王は何故かアルバルトンに気を使う。
「そんなこと言わなくても大丈夫でござるよ。確かに拙者はナンレ殿やアベ殿に比べれば能力は低いでござるが、拙者は魔王将である前に1人の剣士でありまする」
「確かに貴様は魔王将にスカウトする前は人斬りアルバルトンと呼ばれていたな。錆びた刀であろうと人を斬ることからそう呼ばれたからとか。だから我は貴様をスカウトした。ふむ。そうだな。少し任せてみるかな。その間にババラン!役目を果たせ」
魔王の隣に座り込んでいたババランに魔王は言い、ババランは了解しましたと言う。
「こっちはすでに準備はできてるがお前はどうなんだ?黒布男」
理人は一度身なりを整え、アルバルトンに挑もうとする。
その前に黒布男に声を掛け、様子を聞く
「誰にもの聞いてるか知らないけど、私の名はカースラ。もう黒布男ではない。おぼえておけ」
「ならその黒布、とったらどうなんだい?下に何か着ているだろ?お前はその黒布が印象すぎて名前が入ってこないよ」
理人はカースラに言うと
「それはできない。私にはちゃんとした肉体がない。酷い肉体なんだ。私はもともと魂が繋がれて融合した体。急造に作られた肉体で人に見せることはできないよ」
「ふむ。そうなんだな。なら仕方ないな。お前の話は信じられるかはわからないが今はそういうことにしておいてやる。で、準備はできているのか?」
「言わせるな。とうに準備はできている。ナンレを倒した実力は信じているぞ。人間」
「やめろ。俺には鏡理人って名前がある。とりあえず魔王を倒す気があるなら共に戦おうじゃないかカースラ」
「そうだな鏡理人。まずは邪魔なあの剣士もどきから倒すぞ」
2人はアルバルトンの方に向かい、アルバルトンは剣士もどきと呼ばれたことにイラつき
「もどき、ね。カースラ?カスマ?アスラス?どれでもいいや。お前だけは拙者絶対許さんでござる」
アルバルトンは真っ先にカースラを狙う。
「魔剣生成・呪剣」
「黒炎・剣」
カースラとアルバルトンの剣がぶつかり合い、互いに斬り合うが、全て互いの剣で防ぐ。
「ふっふっ!やはり斬り合いは楽しいでござるな!」