ナンレの謎 2
「まだまだぁ!」
理人は鏡パネルをナンレの頭上に出現させ、上からフラッシュビームを放つ。
「それも相殺してあげるわ〜!」
ナンレは頭上に手を挙げ能力を込めて、理人の攻撃を相殺する。
「ふ、まだ俺の鏡パネルはお前の背後にあるぞ」
「な!」
理人は先程設置した鏡パネルからフラッシュビームを放ち、ナンレは頭上のを相殺しているために両手で防がなければならない。
「く、本当に鬱陶しいパネルね!」
「この鏡パネルがお前にとどめをさすための秘策だ。このパネルを破壊しようとしてもムダだ。さっきのパネルの硬さとは違うからな」
理人はナンレに言いつつ、自分の目の前にも鏡パネルを出現させるが、出てきてなぜかすぐに砕け散る。
「な、んだと?」
「ぐ、くぅぅ。いつまでビームが出てきやがるんだ。今回限ってながいぞ!」
「当たり前だ。お前を倒すために全力をこめているからな。しかしこのままではもたない。何か、何か決定打があれば」
理人は決定打を考えるとともにもう一つのことを考えていた。
なぜこいつは先程使っていた、異常回復に頼らないのかと、
「お前の考えていること。わかるわ〜。異常回復を使っていた後になんで攻撃を当てさせないようにする、また無効化にするのか。みんな考えが貧困すぎて困るわ〜。そんなんだから私を倒せないのよ〜」
「本当はただのネタ切れではないのか?異常回復の使いすぎで使えないとか」
ナンレはふっ、と言い
「本当に貧しい考えね。そんなわけないじゃない。これだから父上とアベさん以外はみんな弱いのよ」
「じゃあ俺の攻撃受けてみろよ。なぜ相殺して自分の体に受けない?そのまんま突っ込んでくれば俺をあっさりとお前の能力で倒せるだろうに」
「お前以外ならそうしたかもしれないけどお前だったらダメだ。鏡パネルというやつで何か狙っていそうだからな。安易に受け続けて仕舞えば私が殺されてしまうわ〜」
「ならこの近距離からのぉぉぉ」
理人はすぅー、はぁー、と深呼吸すると
「ふんっ!」
理人は息巻いて声を上げる。
鼻で笑っていたナンレだが、ナンレはある異変に気付く。
「あ、あなた。まさか」
「体質状のものであろうと今ならお前を殴り殺せるはず。私は能力無効を発動しているからな!」
ナンレはやばい!と思いながら、なんとかしようとするが両手は理人のフラッシュビームにより体はガラ空き、しまった!と思う頃にはすでに遅かった。
「はかったわね!人間んん!」
「はかったさ!魔族!」