ナンレの謎
「驚く必要はないわ〜。元々私の前ではダメージなんてないようなものだから」
「ばかな。さっき俺の攻撃を普通に受けていたはずなのに。なぜだ!」
理人は何故ナンレが自分の攻撃を無効かできたのかわからずにいた。
先程まで受けまくり、異常な回復速度で回復していたのに、何故に今更能力で無効化するのかもわからないでいた。
「ふっ。私のこの能力がどんな能力かわかりたいのであれば私にたくさん攻撃することね〜。そうすれば謎は解けるかもしれないわよ〜」
「お前の言うことを聞くのは癪だが仕方あるまい。少し付き合ってやるよ!」
理人はナンレに接近し格闘戦でまたナンレをボコボコにしようとするが、理人の拳は何故かナンレには届かない。
「な、んだ、と?」
「ふ、ふふふ。あっはっは!まさに滑稽ね人間!さぁさっきの分を返してあげるわ!」
ナンレは普通に理人の腹に拳を入れる。
「ぐ!」
「よーいっしょ!」
理人は暗黒結界の壁に激突する。
「ぐ、はぁはぁはぁ。何故、なぜ貴様能力を込めて殴らなかった?情けか?能力を込めて殴れば早く俺を殺せたろうに」
「うーん。父上を殺すなんて息巻いたからさ。そんな奴にはお仕置きが必要でしょ。お仕置きが。簡単に殺しちゃ意味がないわ。もっとたんせいこめて殺してあげなきゃね。ふ、ふふふ、ふふふふふふ。はっはっは!最高だわ!」
ナンレは壁に倒れこむリヒトに接近し、殴りかかるが、理人は鏡パネルを出し、ナンレの進行を妨げる。
「薄いだけの板ばかり出して本当に邪魔ね〜。全部腐りなさい」
ナンレは鏡パネルに触れ全て腐らせて破壊していく。
「くっ。なぜ腐られていくのかは分からぬが。や、やばいぜ。ぐっ、」
理人はふらふらになるながらも立ち上がる。
「た、しかに。簡単に魔王を殺すといったのは訂正しよう。だが俺は、お前ごときに敗れるわけにはいかないんだよ!」
「ふ、ふふふ。私は時期魔王候補。私を倒せないと父上を倒すなどまたのまた夢。それにもうあなたは終わりよ。これで終わらせてあげる」
ナンレはとうとう手に能力を込め理人に殴りかかる。
「さようなら!愚かな人間種」
「う、現れろ、鏡パネル!」
鏡パネルを目の前に出現させ、なんとかナンレの攻撃を防ぐ。
「さっきからめんどくさいわね〜。大人しく死んだらどうなのかしらぁ〜」
「ふっ、死ぬのはお前だ!魔族!」
急な強気にナンレは何かあると思いあたりを見回す。
すると背後に鏡パネルが出現していた。
「くらえ!フラッシュビーム!」
「!小癪な!」
ナンレは能力を使い、フラッシュビームを相殺する。
「っ!効かないか!」
「甘いわ!とっととくたばりなさい!」