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異世界で目立ちたい!  作者: 紫 ヤタガラス
第二幕 15章 魔王決戦編
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死闘

「き、貴様!な、何者だ!」


アワリオは男に言うが、男は笑いながら


「そんなこと聞かずともわかるだろうがまあいい。名乗っておこう。我は魔族の王、魔王アルテス。死ぬ前に覚えておくといい。貴様らは我の完全な復活状態での1番目の相手にしてやるのだ。光栄に思うがいい!」


魔王はアルテスと名乗り、アワリオは魔王が名乗っている間にどう逃げようか頭の中で試行錯誤する。


(ど、どうする。カルナクはあんな状態だし、私は戦闘はからっきしだしどうすれば。せめてカルナクが戦えれば・・・)


「何を考えているかは知らぬが時間の無駄だ。早急に消しとばしてやる。あんしんしろ。我は寛大であるからな。弱きものには丁寧に、そして痛みを感じられいほどの一瞬で楽にしてあげよう」


「それはお優しい魔王様で。だけど私とてただ死ぬというのはごめんだ。ヘビガメだけしか使えないと思う私ではないぞ!奥の手は本当の最後の最後に使うもんだ!」


アワリオは来ている服のポケットから小瓶を取り出し、頭を抑えているカルナクに対して言う。


「カルナク。私はここまでだ。生きていたとしても私にはもう会わない方がいい。もし会ったとしてもその時は私ではない」


「う、ぐ。な、にをする、気だ。まて、まだ、早まるな。頭痛なら今、むりや、りにでも・・・」


「構わないさ。それより頭痛が治るようであれば早くチリー様を連れて逃げろ。私は最後の務めを果たす。これで私がダーランマ様に与えられた命令は終わったし、彼女が逃げられれば文句が無しの私達の勝ちだ」


魔王はアワリオが喋っている間に、魔法を放つ準備をし、照準を合わせる。


「何をしても無駄だと言うのに、なんの相談をしているのかな?我を無視とはいい度胸であるな。まずは貴様から消してやるぞ。それにしてもダーランマは実に滑稽であるな。我に利用されるだけされて、最後は我の贄となって死んだ。やつは本当に利用しやすかったよ。己の劣等感の塊のようなやつだったからな。強くなれると少し指摘しただけでころっとおちたのだからな」


魔王はダーランマをバカにし、アワリオはそれを聞いて魔王に激怒する。


「私の前でダーランマ様をバカにするとは。お前だけは絶対に許さん!たとえ倒すことがかなわなくとも何かしら貴様にダーランマ様を侮辱したことを後悔させることをしてみせる!」


アワリオは小瓶の蓋を開け、中に入っている液体を飲む。


「カルナク。早く逃げてくれよ。私が私じゃなくなる前に」


アワリオの体から何ががあふれ出るような感じを魔王は感じた。

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