帝国が魔帝国に変わる日
「な、んだ。これは!から、だが、いじくりまわ、される、ような、痛み!はぁぁぁ。ぐぁぁおぁぁ」
帝国民たちは一斉に苦しむ出す。ただし男性の方だけ苦しみ、女性は雨に当たっても何も感じずにいた。
「ま、また一体何なの!何で男達だけ皆急に苦しんだり、爆発したり!何で女性にだけそれがないの!逆に怖いわ!」
女性たちは男達が苦しむ光景に頭が狂いそうになる。
爆発の次に、もがき苦しむのを見てなぜ私たちにだけこれはないのかと、なぜ男性だけにしか起きていないのかと。何かあるのではないのかとある意味恐怖に怯えていた。
「そう男性の使えないもの。半数だったかな?まぁそれぐらいは死滅し、残った魔力適性が少しでもあるものは魔族に変える。これでこの帝国をいや、もう帝国ではないな。魔族国家に変える。我ら魔族の復活の為の贄となれ。人間種よ!」
もがき苦しんでいた男達は徐々にふらっと立ち上がり、アワルディア城へと向かう。
とある男性の近くにいた女性はふらっと歩き出す男性を引き止める。
「そこの貴方待って!急に倒れてふらっと立ち上がってすぐに何処に行こうというの?」
「アワルディア、城、城に迎えと、誰かが言って、る」
男性は女性に言うと、女性は男性の腕を掴み、歩くのを止める。
「ダメよ!きっと何処か悪くなっているに違いないわ!だから病院に行きましょう?ね?」
女性は男性に病院を進めるが男性はそんな女性を鬱陶しく思ったのか
「うるさい女。わ、たしは城に、向かう、私なら、大丈夫、だ。だから、安心して、いえ、にかえ、れ」
「嫌よ!今帝国の男性達はおかしいのよ!なら病院で見てもらったほうがいいじゃない?ね」
「病院の先生、が、男性、なら。意味が、ないであろ、う。だから、大丈夫、である」
「いいから!病院に行きましょう!」
男は本当に目障りに感じたので女の頭を握りしめ少し力を入れる。
「な、何を!い、痛い、痛い痛い痛い!」
「女。今の俺は何だか知らないがさっきまでと違って力が溢れてきて抑えられないんだ。すまないが気絶で済むよう努力はするが、死んだらすまないな女」
「い、痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃぃ!」
「早く気絶してくれ女。そうでないと殺す羽目になるではないか。俺は人は殺したくはないのだ今はな。ただ、ただ今は、城に向かいたいだけなんだ!」
女は男の腕を掴んで握りつぶすのを止めさせていようとしたが、やがて女の腕からは力が抜けぶらんと体に水平にぶら下がる。
男は女を仰向けに地面に置き、胸に顔を当て、鼓動を聞く。何とか女性は心臓が動いていたので男は女をそのまま放置していき城に向かった。