魔王復活!?5
「殺れ!ヘビガメ!アベの奴を殺し次にもう1人の魔王の娘も殺しに行くぞ!」
アワリオはヘビガメをアベに向かわせ、アベはアワリオの発言に激怒する。
「私の前でそんな発言をするとは貴様、よほど死にたいらしいな」
「ふ、何を言う。今ここで死ぬのは貴様だ!私の最高傑作のヘビガメEXに貴様が叶うわけなかろうが。さっさと死ぬがいい」
ヘビガメは勢いよくアベに噛み付くが・・・
「ガ、ガァ!」
ヘビガメは噛みついた後、苦しみ出す。
「な、なぜ噛みついた方のヘビガメが苦しんでいるんだ・・・ま、まさか」
アワリオはヘビガメが噛みついたアベの部分を見るとヘビガメの歯がアベの肩に刺さって、ヘビガメの歯が抜けていた。
「ば、バカな。私の最高傑作であるヘビガメはこんなことで苦しむはずはないんだ。痛みにはかなり耐えられるようにしてあるから歯が抜けたくらいで」
「ばかめ。そんなことするからそいつは苦しんでいるんであろうが。そんなに苦しまないでいるようなら本当なら痛すぎて死んでいるであろうな。抜けた時に」
アベはアワリオに説明し、アワリオは理解する。
「まさかヘビガメは無意識に抜いたのではなく、勢いよく抜かせたのか?ヘビガメが噛んだ力をそのまま返すように」
「そうだ。利口なやつだな。こうも簡単にわかるとつまらないものだな」
アベがやれやれとやっていると、近くてさっきの痛みにずっと苦しむヘビガメをうざく感じたのか
「全く。ギャァギャァうるさい叫び声を上げる下品な魔物よ。まだババランが作った魔物の方がよほどましよ」
アベは衝撃刃を放ち、ヘビガメの首をスパッと切断する。
ヘビガメは首を切り落とされた瞬間、動かなくなる。
「く、私の最高傑作がこうもいとも簡単に。私が今まで研究してきた意味がこれではまるで意味が・・・」
「見た目だけで言えば貴様は素晴らしい魔物を作れるであろうな。見た目だけはな。人間には通じるかもしれないがあの程度なら我々魔族とはやりあえんよ。せいぜい倒せてアスラスくらいのものか。いやもうアスラスはいないんだったな。ならばどいつも倒せぬよ」
アベはアワリオにとどめを刺そうと衝撃刃を飛ばそうとするが、そこにカルナクが割って入り込み、アワリオを抱えて逃げようとする。
「な、カルナク貴様!」
「ダメだよアワリオ。ここは逃げるしかない。生き延びてやつを倒すために。それにアワリオは私が聞いた命令以外でアスラス?に何か頼まれているだろう?」
「・・・そうだな。今は逃げるしかあるまいか・・・」
アワリオはヘビガメをやられた悔しさに歯をくいしばる。
「逃すと思ってんのか!このやろうが!」
アベは自分の足を拳で殴り、また痛みだけを送ろうとするが、カルナクは止まることなく後退していく。
「な、なにぃ!なぜきかない!」
「そんなもんおしえるわけねえだろ!じゃぁな!」
カルナクはアワリオを抱えて無事アベの前から逃げることに成功した。